「現代中国の政治」 と 徳島県肝炎対策推進計画

 一昨日は、年賀状の作成と、守大助さんを支援する徳島の会の新年会報の挨拶文、国民救援会徳島県本部の新年挨拶文の作成で日が暮れた。
 昨日は、11月5日に開かれた徳島県肝炎対策協議会の議論を受けて、患者代表委員であるK氏が協議内容について意見を県に出していたので、K氏と県庁を訪問して担当者と話し合いを持った。
 話の内容は県の肝炎対策推進計画についてと肝炎患者手帳の中身の検討、来年2月24日に阿南市で行われるB型肝炎訴訟大阪弁護団と徳島肝炎の会との共催で開かれる「肝炎医療講演会・B型肝炎特措法説明会」の県の後援についてであった。
 肝炎手帳については、私たちが他県の手帳について資料提供などしていたので、当初案よりも使い勝手がよくなったように感じた。
 肝炎対策推進計画については、私たちの意見について逐一県の考えが説明がされたが、前進面もある一方で十分には納得できない面もあった。来年2月の協議会で最終結論を出して、県議会の承認を得ることになっている。徳島県では1月8日までにこの計画についてパブリックコメントを求めている。多くの方が意見を出して、計画が県民にとって有意義なものとなるようにして欲しいと思う。


現代中国の政治――「開発独裁」とそのゆくえ (岩波新書)

現代中国の政治――「開発独裁」とそのゆくえ (岩波新書)

 著者の唐亮は1963年中国浙江省生まれで、現在は早稲田大学政治経済学院教授。中国は最近は少し経済成長も比較的緩やかになってきたが、それでもその成長率は世界でも抜きんでている。GDP(国内総生産)もアメリカに次ぐ世界2位になった。経済の発展だけでなく政治や情報化や自由化等も、私たちの目からみればなんとも認めがたい側面が多く見受けられるが、それでも少しずつではあるが変化してきていることが、本書で理解された。
 中国が国是としている社会主義(私は中国が社会主義国だとは考えていないが)は平等と公平の原理を重視するのだが、実際の中国はそうはなっていない。貧富の格差の拡大、都市と農村の格差拡大、選挙制度の形式化、人権の侵害などなどがある。中国が改革開放政策に取り組んでいるといっても経済分野が主である。中国共産党の実質的一党支配や、毛沢東時代の大きな誤りの清算がなされなければ、中国がこれからも発展することは困難であると思う。
 著者は、「国家と社会との力のバランスが、市民社会に有利な方向でさらなる変化を遂げていくことであろう。」と書いているが、果たしてそうなるのか、じっくり見て行きたい。



我が家の絵馬 鎌倉・弁天堂   龍



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○立てて見たいよ 米蔵一つ 二つ三つ四つ 五つ六つ
○一重桜が 九分まで咲けば 八重の桜が 二分開く
○波の音 聞くが厭さに 山奥住ひ 又も煩(うるさ)い 松の声