上海大学で短期語学研修 ⑨ と 「中国 目覚めた民衆」

 昨日(2月10日)は、守大助さんを支援する徳島の会の役員会があったので参加した。役員会の前は1時間ほど徳島駅前で、恒例の宣伝行動を行った。宣伝をしていると、仁木博文衆院議員が前を通りかかったので、あいさつをした。B型肝炎訴訟解決の時、厚労委員だったので何度か議員室にお邪魔して、協力を訴えた。家族連れでくつろいだ風であった。

 1月21日(月)の授業の最初は、先週土日に行ったところの発表。
 教室では「迷」(mi)と「鬼」(gui)の違いの説明もあった。同室のH川さんは授業のときの発表でも酒の話ばかりするので「酒鬼」に、いつも私達を案内してくれるK谷さんはヘビースモーカーなので「煙鬼」ということになってしまった。
 「鬼」は「特によくない習癖に取りつかれている人」という意味であるが、日中戦争時には日本兵は多くの残虐行為をしたので「日本鬼」と表現されていた。
 「迷」は「夢中になる、やみつきになる、マニア」という意味で、顧先生は生徒たちに「何迷」か尋ねた。参加者は年齢も行っているので、いろんな趣味を持っている人達であった。詩吟、唐詩の朗詠、二胡の演奏、ハーモニカ、木工、囲碁、美食、野菜作り、旅行、中国の民歌蒐集、写真、ビデオ、などなど。私の場合は郷土玩具・絵馬などの収集としておいた。それに、B型肝炎訴訟に加わっていることも紹介。中国ではB型肝炎は「乙型肝炎」(yi xing gan yan)となる。上海書城に行った時、東洋医学で治すのであろう、雑誌「乙型肝炎」というのが見かけられた。







中国 目覚めた民衆 習近平体制と日中関係のゆくえ (NHK出版新書)

中国 目覚めた民衆 習近平体制と日中関係のゆくえ (NHK出版新書)

 上海から帰ってきて読んだのが「中国 目覚めた民衆」。
 中国で習近平体制ができても、未だに日中関係はよくなってきていない。著者は中国で民主主義が根付くことが関係改善につながると指摘している。都市と農村の格差が拡大してきている中で、大きな矛盾が噴き出してきている中国だが、その矛盾を対外関係に矛先を向けるのではなく、内部でのきっちりした解決が求められている。中国共産党と中国政府のあり方も、中国国民のこれからの民主主義を求める運動に関わってきている。また、日中関係を考える時、アメリカの政策決定が深くかかわってきており、日本もいい加減アメリカの呪縛から自立しないと、今後アジア・世界で国家として成り立たないのでななかろうか。
 「日本は中国と対立するあまり、アメリカに頼りすぎ、アメリカに対する交渉力を失ってしまったのである。むしろ、どちらかの極にぶれるのではなく、みずからが極となり全方位外交を展開する方が、広大な外交ネットワークを構築するすることで交渉能力が高まり、日本の国益をしっかり確保できるだろう。」と指摘している。
 末期の民主党政権、現在の安倍政権の基地移転問題やオスプレイ配置問題を見ても、全くアメリカ言いなりの外交になってしまっているように感じ、日本の将来は危ういとしか言わざるを得ない。


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○新潟(にがた)出る時や 涙が出たが 今ぢゃ新潟の 風も可厭(いや)
○此所(ここ)は中島 七里行きや桑名 命預けた 主もある
○夢になりとも 情けは好いが 人の辛さを 聞くも厭