上海大学で短期語学研修 ⑩

 1月22日(火)午後から大学が仕立てたバスに乗って、全員で東天明珠塔と豫園へ行った。生憎当日は曇りだったので東天明珠塔には登らず、傍の公園から外灘に立ち並んだ、租界時代の建物を見ることになった。東天明珠塔は高さ468mで世界第3位、東洋一の高さの電波塔と紹介されている。50人乗りのエレベーターが、毎秒40mの速さで、263mの観覧階まで運んでくれる。私の場合は、特に興味もないので100元も払って見なくてよかったと思うが、これを楽しみにしていた人も多くいた。夜は電飾で飾られて様々な色を放ち、上海の発展・繁栄ぶりを象徴している。
 その後、バスで豫園に移動。豫園にあるたくさんの店は、春節に向けた飾りで一杯、店でも春節用の商品が並べられていた。私は豫園の庭は見ず、商店街を散策。私のようなおのぼりさんであろうか、一生懸命に店主相手に値切っている地味な服装の若者がいた。豫園では、上海でも有名な小龍包の店で食事をした。「走遍中国 上海」(中国旅游出版社)には、「南翔小龍店の前には長い列がつながり、長いこと待たなければ食べることができず、商売繁盛で人に舌鼓を打たせる。」というような意味のことが書かれている。
 豫園は1559年から20年近くかけて造られた。豫園という名は「詩経」の「逸豫無期」からとっており、「安楽である、平和である。」という意味の様だ。







俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
寝ても覚めても 忘れぬ君を 焦れて死なぬは 異なものぢゃ
○深山清水は 底から澄むが 君の心も 底からか
○山で小柴を しむるが如く 今宵其様と 〆あかす