憲法記念講演会 9条の会徳島主催 佐高信

 昨日は、9条の会徳島主催の憲法記念講演会があり参加した。参加に先立ち、会場前で守大助さんを支援する徳島の会のチラシ配布と仙台地裁向けの再審開始を求める署名活動も行った。参加者は5名であった。1時半開会なのに時間前から多くの人が来て大変であった。用意したチラシ150枚はあっという間になくなり、署名も66筆の協力が得られた。
 先日、5月1日のメーデーの時はチラシ100枚配布で、135筆の協力が得られたと、事務局長の川上さんが報告してくれた。北陵クリニック事件にいついては、知っている方もだいぶ増えてきたようだ。

 記念講演は、「保守護憲の系譜  自民党・安倍改憲を斬る」と題して、評論家の佐高信さんが行った。我が家にある佐高信の本は、「日本の会社と憲法」「佐高信の反骨哲学 魯迅に学ぶ批判精神」「魯迅烈読」の三冊。佐高は魯迅の熱心な読者であり、彼の話しぶりは、魯迅の著作の雑感から大きな影響を受けている。
 彼は自民党は昔は、三木武夫宮沢喜一など護憲派自民党員もいたが、今ではそうのような政治家は自民党にはいられなくなった。「改憲派」でなく「壊憲派」の政治家ばかりであると指摘していた。なるほど、憲法を変えるのは国民の総意があれば良いのだが、彼らの壊憲は国民の総意ではなく、50%の支持があれば変えられると言う全く憲法を他の法律と同じレベルにしてしまうのだから「壊憲」と言う名にふさわしい。
 原発問題にも触れていた。原発安全神話をまき散らしてきた自称原子力専門家が果たした役割、原発の安全性を宣伝するCMに登場してきたタレントの果たした役割等の危険性が語られた。


 講演する佐高信

 「壊憲派」に良心や誠実さを期待してはならないとも語ったが、憲法96条の改定は、憲法9条の改定につながり、やがては徴兵制に導かれる。ビートたけし原発のコマーシャルにも登場していたが、彼は女性の参政権を否定し、徴兵制の導入の必要性も説いている。こういう人たちが毎日テレビに登場し、あたかも国民の声を代弁しているかのようにふるまっている。先日も書いたが、大手ジャーナリズムが大政翼賛会のように国の後押しをしている状況だ。草の根の連帯で、憲法を守り、憲法の各条の具体的実現を図る取り組みが必要になっている。
 私が属する「あわ9条の会」の毎月1回の宣伝行動も、そのささやかな一つの運動である。




我が家の絵馬 徳島・高越寺  2007年1月1日購入



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
〇雨よ降り止め お寺の側(わき)の 柿の樹蔭に 雉子が啼く
〇上を思へば 限りが無いと 下を見て咲く 百合の花
〇親といふ字を 絵に書いてなりと 肌の守りと 拝みたや
〇親は此の世の 油の光 親が御座らにゃ 光無い