障害者運動と「きょうされん」

 5月16日(木)の夜は、特定非営利法人きのこハウスの理事会があったので参加した。26日にきのこハウスの総会があるので、そこに提案する総括・方針・決算・予算等を討議した。障害者を対象とした事業をしているきのこハウスなど多くの法人は、民主党政権時代に自立支援法の廃止を約束させ、障害者運動の展望を切り開いてきた。しかし残念ながらその後にできた「障害者総合支援法」という法律は、障害者の願いを反映しない「応益負担」や「日割単価」などを残し、「障害者総合福祉法の骨格提言」を換骨奪胎した代物であった。

 18日(土)には、徳島県総合福祉センターで「第8回きょうされん徳島支部総会」があり参加した。午前中は総会、午後にはきょうされん常任理事の西澤心さんの情勢報告と、職員研修会があった。情勢報告では「制度改革のゆくえと私たちのビジョン」と題して話がされた。若い職員も多く参加していたので、きょうされんが出来たいきさつと歴史、日本の貧弱な障害者雇用政策、自立支援法の廃止を求めた訴訟、国との和解後の「基本合意」の中身と意義、自立支援法の修正に過ぎなかった「障害者総合支援法」の中身と問題点、国会に上程されている「障害者差別解消法案」の中身と問題点などが詳しく説明された。
 日本は未だに「障害者権利条約」を批准していない30カ国のひとつである(批准は125カ国)。いま自民党政権が目論んでいる介護保険制度や生活保護制度の改悪は、障害者制度にも大きく影響が出てくる。改悪反対に向けた、関連団体との共同の取り組みが必要であると感じた。
 職員研修会では、参加した事業所の役職員がそこで経験したいろんな取り組み、悩み、工夫等が積極的に話され、いままでの研修会と違って多くの若手職員が参加して話にくわわているのを見ると、これらの大事な人材がずーっとこの分野で働ける仕組みを作り上げることの大事さを感じさせられた。
 夜は西澤さんを囲んで懇親会。美味しい中華料理だったが、車で来ていたため残念ながら烏龍茶で乾杯。

 今朝は毎月1回行われている、自宅近くのスーパー前であわ9条の会の恒例の宣伝行動に、幟と横断幕を持って参加。




我が家の絵馬  徳島・鯖大師  1995年5月4日購入



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○知ってをれども 人に又問ふて 母の指図で 迎ひとろ
○飽きも飽かれも せぬ中なれど 暇(いとま)遣ります 親故に
○嫁を可愛がれ 嫁こそかかれ 娘他国の 人の嫁