札幌でB型肝炎恒久対策会議 と 高知白バイ事件

 5月25日に札幌で恒久対策会議があったので参加した。参加者は60名ほどで、午後1時半から5時半までみっちり協議した。
 今回の議題は、①厚生労働大臣との協議に向けた要求項目の討議 ②今後の恒久対策会議の取り組みについて ③B型肝炎のユニバ―サルワクチンについて ④B型肝炎の被害実態調査について と盛りだくさんであった。
 大臣への要求項目の討議は、いままでに何回も原告団弁護団との間で検討を重ねてきたので、私たちの願いが十分に反映されたものになってきたように思う。もっとも、大臣協議の時間は1時間程度なので、話し合う場合は重点項目を決めて臨まなければならない。他の項目については、弁護団厚労省の実務者と話し合いを続けているので、その中でこちらの真意、要求が伝わるだろうと思う。しかし、国の財政が厳しいので要求実現のためには他団体との緊密な連携が必要と感じた。
 B型肝炎ウイルスの感染防止対策として、日本ではセレクティブワクチンが母子感染防止事業として行われている。それを全ての人を対象としたユニバーサルワクチンにするかどうかについては、現在行われている感染防止事業の成果・問題点を明らかにすることや、ユニバ―サルワクチンを実施した場合のメリットとデメリットを明らかにすることが必要である。
 最近、子宮けいがんワクチンの副作用が大きく報道されているが、B型肝炎でも同様で副作用がどうなっているか、慎重な検討が求められている。厚労省は早くから子宮けいがんワクチンの副作用について知っていたようであるが、マスコミが報道しないと黙っているのでは困るのである。
 今回討議された「B型肝炎訴訟原告団弁護団のユニバーサルワクチン導入に関する見解(案)」では、「そもそも、ユニバーサルワクチン導入などワクチン政策の検討・決定にあたっては、科学的・民主的で公開された検討・議論を確保する必要があり、例えば基本的に安全とされるHBワクチンにおいても避けられないアレルギー性副反応等のリスク検討や海外における副反応情報の収集・公開などをすすめることが必要である。」と指摘している。

 札幌に行くのは久しぶりなので、連れ合いと一緒に行った。勿論、彼女は会議は参加しないで札幌市内を散策して楽しんだようだ。しかし大通公園で開催されていたライラックまつりは、残念ながら花はほとんど蕾のままであったようだ。
 27日は北海道中央バスで札幌1日コースを楽しんだ。本来ならばレンタカーを借りて見て回るのが好いのだが、残念ながらそんな体力はない。
http://www.chuo-bus.co.jp/sightseeing/stsg_d.php
 札幌駅を出発して北海道の北の台所中央卸売場外市場、大倉山ジャンプ場、羊ヶ丘展望台ラーメン横丁、藻岩山、白い恋人パークを見て回った。
 翌日は小樽に移動して、こちらも『ボンネットバスで”タイムスリップ”「小樽の明治・大正・昭和を訪ねて」』コースを楽しんだ。小樽は20年ほど前に行ったことがあるが、風景もだいぶ変わり、どこでも観光地は一緒だが土産物屋ばかりであった。
 徳島に帰ってきたのが夜の11時、さすがに疲労困憊であった。


 というのも札幌に行く前日の24日に、高知で開かれた「高知白バイ事件・片岡晴彦さんを支援する会」主催の「片岡さんの再審開始決定を勝ち取る支援集会」に守大助さんを支援する徳島の会として、支援する会のK事務局長、M国民救援会徳島県本部事務局長と共に参加したためであった。
 会場には片岡さんを支援する人たち、私たちを含め四国3県の人たち100名ほどが集まった。特別支援者からのあいさつとして布川事件で無罪を勝ち取った桜井さん、鹿児島市志布志事件で無罪を勝ち取った川端さんらとともに私もあいさつをした。
 警察が平気で証拠をねつ造して、川端さんを逮捕したこの事件、権力の横暴さが明らかにされた事件でもあった。この集会を終えて我が家に着いたのが午後10時40分。翌日は6時前に起きて札幌へ行ったのだから、疲れるはずである。



我が家の絵馬  京都 三千門院跡  2006年6月11日購入



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○岩井町とは 誰(た)が名付けしぞ 金が無ければ 辛い町
○山椒胡椒より 辛いものは世帯 ならぬ世帯は 猶ほ辛い
○明くれば出でて 暮るるまで 身は粉(こ)になると 裸麦