肝炎医療講演会の案内まわり と 手記集「この光景を覚えていますか」

 一昨日は6月22日(土)(13:30〜17:00 会場:とくぎんトモニプラザ 演題:肝炎・肝硬変・肝がんの最近の治療」 講師:矢野充保先生 徳島県立中央病院)に行われる医療講演会とB型肝炎特措法説明会の案内まわりを、大阪から来た弁護団と徳島肝炎の会のK事務局長とで行った。もう一組大阪から弁護団が来ていて板野郡関係の医療機関自治体を訪問している。
 まず最初に医療講演会の講師の矢野充保先生(徳島県立中央病院)を訪問。矢野先生には講師を引き受けてくれたのでそのご挨拶と打ち合わせでした。
 地方独立行政法人 徳島県鳴門病院 (昨年、健保病院から衣替え)の木内庶務課長、鳴門市の健康福祉部健康づくり課の榊課長・喜来副課長とも面会した。木内さんは知り合いにもB型肝炎患者がいるとのことで、関心を持っていたようだ。
 鳴門市の対応は非常によく、喜来さんは保健師でもあるのでよく理解してくれた。市のホームページでの紹介だけでなく、ケーブルテレビにも案内を働きかけてくれるとのことであった。また、鳴門市では昭和47年から予防接種の時はディスポーザルの注射器を使うようになったと話してくれた。
 医療講演会のポスターやB型肝炎訴訟のパンフレット、手記集「この光景を覚えていますか?」も配布した。


 この本は、B型肝炎訴訟が政府との間で基本合意できた2周年記念として、全国B型肝炎訴訟大阪原告団が作成したもの。内容は、B型肝炎の基礎知識、基本合意の内容、原告の手記、原告からのお願い、B型肝炎訴訟これまでのあゆみ、で構成されている。 

 手記のタイトルを紹介する。
 ○子どもらに二次感染させた苦しみと副作用の苦しみ 57歳・女性・慢性肝炎
 ○母親になってわかった母の苦悩 34歳・女性・慢性肝炎
 ○妻の支えと母への思い 55歳・男性・肝硬変
 ○子どもに当たり前の事を教えてあげられるお母さんになりたい 27歳・女性・慢性肝炎
 ○再発を繰り返すガンの恐怖 61歳・男性・肝がん
 ○死ぬ時は一緒と言ってくれた妻へ 58歳・男性・肝がん
 ○いつ病気が進行するのか....という恐怖の日々 48歳・男性・キャリア
 ○B型肝炎ウイルスによって壊された私の家族 享年64歳・女性の男性遺族・66歳
 ○肝がんによって26歳の若さで死亡した次男 享年26歳・男性の女性遺族・62歳・キャリア
 
 ここには、国の集団予防接種時の注射器の連続使い回しによって、健康を奪われ平和な家庭生活を破壊された被害者の、大変な思いが書かれている。是非、一読してB型肝炎訴訟とB型肝炎についての理解を深めて頂きたい内容である。
 問い合わせは、B型肝炎訴訟大阪原告団 http://bkan-osaka.jp/


 昨日、大阪地裁にB型肝炎訴訟の追加提訴をしたとの報告があった。
 56患者、58原告(キャリア14,慢性肝炎25,肝硬変6,肝がん7,死亡4)
 これで、大阪での提訴者数は、患者1,725名、原告1,849名となった。
 



我が家の絵馬 柴又帝釈天 2006年6月11日購入


俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○朝は朝星 夜は又夜星 昼は野端の 水を汲む
○深山六月 布子を着るは 金が無いやら 冷ゆるやら
○池田伊丹の 上諸白も 銭が無ければ 見て通る