大輪柱 と 「憲法九条の軍事戦略」

 昨晩は「大輪柱」が咲いた。月下美人と同じように一晩しか咲かない花で、花の大きさは30センチ程もある。温室風の所で、冬は霜に当てないようにして十数年前から栽培している。匂いは、月下美人のような芳香はない。

 この晩は「満月美人」(月下美人と姫月下美人の交配種)も咲いたのだが、こちらは芳香もあり10センチ程度の大きさであるが、写真は撮っていない。



 札幌に行った時の飛行機の往復時間に読んだ本である。「はじめに」で著者は「九条の軍事戦略という言葉や概念自体が、九条の精神を汚すものとして目に映るかもしれない。だが私は、護憲派にも軍事戦略が必要だと考えるにいたった。」として、著作の意図を示している。
 九条の軍事戦略については、
 ①日本が侵略される有事を想定した「専守防衛」の戦略。
 ②侵略が予想されるような場合の「経済制裁」の戦略。
 ③諍(いさか)いを戦争に発展させないための、平時における「安全保障共有」戦略。

 勿論、この考え方は日米安保とは真っ向から対立する。いつでも日米安保にぶら下がってアメリカの軍事戦略に従っている日本政府にとっては許しがたい軍事戦略であろう。沖縄の軍事基地強化につながる辺野古への移転やオスプレイ配備などは、返って日本の安全を脅かすものにしかならないと思う。
 そして著者は、安保の現状を変える二本立ての戦略を提案している。それは「安保条約そのものには手をつけない状態で、しかしアメリカの抑止戦略は変更させるという選択肢である。日本が九条の軍事戦略を確立するに止まらず、アメリカにもこの戦略への同調を求めるということである。」としている。
 はたしてそういう戦略は成り立つのであろうか、同調者はいるのであろうか。いまの日本の政党状況を考えると、日本共産党社会民主党日米安保の廃棄・縮小をめざしているだけで、他の政党は肯定・強化を求めている。そういった中で、どういう人たち・団体と共同してこの「憲法九条の軍事戦略」を確立しようとしているのか、その道筋についても触れてもらいたかった。




我が家の絵馬  出雲の張子の虎  20数年前に購入



俚謡 (湯朝竹山人 辰文館 大正2年刊 1913年)から
○千部万部の経文よりも わたしや一分の 金が好い
○何時か鴻の池の 米踏み仕舞ひ 播磨灘をば 唄で遣ろ
○夫耕へす 娘はかせぐ 妻は瀬戸出て 米炊(かし)ぐ