厚労省「肝炎対策推進協議会」参加

 7月25日(木)は厚労省の「肝炎対策推進協議会」があったので協議会の一員として参加した。その前に、B型肝炎訴訟関係者が集まって少し打ち合わせを行った。
 今回の議題は、
 ①各自治体における肝炎対策の取り組み状況等について
 ②委員などからの報告
  ㋐肝炎対策の取り組み〜広島県におけるフォローアップシステム
    田中純子委員(広島大学大学院医歯薬総合研究所教授)
  ㋑WHO HCV Guideline Meeting 報告
    溝上雅史委員(独)国立国際医療研究センター、肝炎・免疫センター長
 ③肝炎関係研究事業について
 ④今年度の普及啓発事業について
 ⑤平成26年度予算要求に係る各委員からの御意見について
 ⑥その他
 とにかく、毎度のことながら2時間でこの議題を済ませようというのだから、きちんとした議論をする時間が不十分。その上、資料が届いたのが会議の2日前。しかもメールであったので、その資料を打ち出すのに私は3時間もかかってしまった。委員によっては資料を打ち出せない環境にあるので、厚労省の事務局の姿勢は頂けない。きちんと資料を検討する時間もとれない。委員からは改善の要望が出された。
 ⑤については患者委員(朝倉美津子・阿部洋一・天野聰子・有川哲雄・大賀和男・清本太一・武田せい子)の連名で、「平成26年度予算要求に係る要望について」が出された。予算要求については、例年事務局と委員長への一任で取りまとめを行い、その後委員に意見を求めるという形になっている。本来ならば、協議会の場に要求案を出してきてそれを協議するべきだと私は考えるのだが、そうは行っていない。不思議な所である。
 患者委員として要望したなかでは特に、
 ①ウイルス性肝炎(肝硬変・肝がんも含む)に係るすべての医療について医療費助成制度を創設してください。
 ②B型肝炎核酸アナログ剤による治療期間が長く、患者負担が大きいことから医療費助成限度額を引き下げてください。
 ③基本指針には「肝炎患者等が働きながら継続的に治療を受けることができる環境作りに向けて必要な働きかけを行う」とされており、治療に伴う休暇、休業補償などについて関係者が協議する場を設置するなどの予算措置をしてください。
 ④身体障害者手帳の交付基準が厳しく実態に即していません。行政研究の中間報告をまとめて同制度を見直し、必要な予算措置をしてください。
 など、患者にとっては切実な重点課題については、その趣旨が生かされる予算要求にしてもらいたいとの意見が多く出された。
 また、今回から私が資料の取りまとめをお願いしていたB型肝炎訴訟に関して、その提訴者数の状況などについて報告された。6月末日現在で提訴者数は10,143人で和解者数は3,894人であった。被害者数が45万人とも言われる中で、ごく一部のものしか提訴ができていない。
 提訴者数を増やす取り組みの抜本的な改善が必要だ。3月15日に肝炎情報センター主催による「肝疾患相談センター相談員向け研修会」が行われたが、その中で「B型肝炎訴訟について」という報告が厚労省B型肝炎訴訟対策室の松田めぐみさんがしている。これを受けて、各都道府県で肝炎専門医療機関や肝炎ウイルス検査を行う医療機関の従事者に向けた研修会が行われれば、もっとこの分野での取り組みが進むのではないかと、私は発言した。一生に一回は肝炎ウイルス検査を受けましょうということで宣伝活動が各地で行われているが、これについてももっと工夫が大事と考える。

 25日の夜はちょうど連れ合いが東京で日本母親大会実行委員会があって一緒に上京していたので、東京で働いている息子と3人で食事をした。26日は時間が空いたので、私が子どものころにお世話になった横浜のF小母さん宅を訪問した。90歳の小母さんは相変わらず話し好きで耳もよく聞こえて元気そうであった。

 27日は全国恒久対策会議があった。ここでは8月2日にある厚労大臣との協議の運営についてや今後の取り組みについて話し合った。結局徳島の自宅への帰宅は午後10時半。
 今日は午後から日本肝炎デーにちなんで、徳島市内で市民公開講座「肝がんで死なないために」が開かれるので参加する。ここでは、徳島肝炎の会への入会のお誘いや、B型肝炎訴訟資料の配布なども行う。

 今回の東京行きで買った本は、
 ○山登りの作法(岩崎元郎 ソフトバンク新書)
 ○中国民間玩具に魅せられて(斉藤真木子 文芸社
 ○名護親方・程順則の「琉球いろは歌」(安田和男 ボーダー新書)
 ○アジア力の世紀(進藤榮一 岩波新書)
 ○明烏小松左京 集英社文庫
 ○雑誌PEAKS8月号「南アルプスの山小屋すべて紹介します」
 上の2冊は、ホテルや飛行機の中で読んだ。






我が家の絵馬  東京・浅草神社 2004年12月6日購入




どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○女房去らずと私ものかず 義理と世間の立つように
○女房あるのも子のあることも 承知しながら腹が立つ
○惚れたしょうこにやお前のくせが みんなわたしのくせとなる