日本肝炎デー 市民公開講座「肝がんで死なないために」参加

 7月28日(日)は、日本肝臓学会主催の市民公開講座「肝がんで死なないために」に参加してきた。(会場は徳島市内のあわぎんホール)
 この公開講座は、「世界肝炎デー」に合わせて行われていて、全国5カ所で開催された。
 会場には早くから肝炎患者や医療関係者、医学生ら関心を持つ人が来ていて、用意していた椅子が足らずあわてて倉庫から補充した。170名を越える方が来ていたようだ。
 徳島肝炎の会も主催者の了解を得て、資料を配布した。また全国B型肝炎訴訟大阪弁護団が用意した「手記集」とB型肝炎訴訟のリーフも講演資料と一緒に配った。


 今回のメインテーマは「肝がんで死なないために」
 講演題名及び講師は以下の通りであった。
 ○メタボと肝がん / 中牟田 誠先生(九州医療センター
 ○最新の肝炎治療 / 正木 勉先生(香川大学
 ○肝がんに対する内科的治療 / 日浅 陽一先生(愛媛大学
 ○肝がんに対する外科的治療 / 高田 泰次先生(愛媛大学

 「メタボと肝がん」は、最近増えてきているメタボの人の肝がんの発症についてであった。昔は、内臓脂肪の蓄積は、糖尿病や高血圧、高脂血症などを引き起こすとされていた。しかし、最近の研究ではメタボの人の肝がん発症率は普通の人より数倍も高く、食事の改善・運動不足の解消をして内臓脂肪を減らし、メタボを解消することが大事であると話された。また、サプリメントの使用は百害あって一利なしであって、かえって肝臓を痛めるとも話された。
 そのほか、現在の肝炎・肝がん治療の基本的な話がされ、どの分野においても定期的に専門医の診断・治療と検査を受けることが必要だと実感させられた。また、B型肝炎は多くの研究者の努力で数年もすれば治る病気になってくるので、それまでの間、慢性肝炎の方は肝硬変にならない、肝硬変の方は肝がんにならないということを医師の正しい治療を基に続けて行くことが大事だとも感じた。
 そう言うことで考えるならば、他県も一緒だが徳島県下の専門医の偏在をどう是正していくかが問われているとも思う。
 明日は、22日に引き続き大阪から来る弁護士とともに、県南の那賀町上勝町、11月の医療講演会講師の玉木先生、徳島県庁などを訪問する予定でいる。




我が家の絵馬  長野・善光寺   2009年11月2日購入




どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○殿御もつなら二十四か五六 十九(つづ)や二十(はたち)はうわの空
○痴話のこたつになさけのふとん いろを引き出す茶わん酒
○土手の蛙のなくのも道理 みずにあわずにいるからは