再び、守大助さん  A子さんの病気は「ミトコンドリア病Melas」

 先日の、国民救援会徳島県本部大会での話は大変好評であった。大会翌日の10月27日に、支援する会の役員会があり参加した皆さんに感想を聞いたところ、先生の話が明快でなおかつこの事件の真実をついているということであった。
 池田先生は、守さんが点滴になかに筋弛緩剤を言われたとされるAさんの件について、それは筋弛緩剤によるものではなく、ミトコンドリア病Melasによるものだとしている。
 先生は講演の中で、「Aさんの御両親にお目にかかって、話を聞くことができたら。」と言っていた。それはご両親が、「娘の病気を見逃した。」「守さんを刑務所に入れた。」として、自らをせめる苦しみに陥っているのではないか、ということであった。検察や警察のことを信じてきて、後戻りすることのできないジレンマに陥っているのではないだろうか。
 医師である父親、看護師である母親は娘が「ミトコンドリア病Melas」に罹患していることを認めれば、治療ができ回復する余地も残されているが、それが遅くなれば遅くなるほど良い結果を得ることはできない。池田先生は、NHKの医療番組「総合診療医ドクターG」でもたびたび登場しそのユニークな語り口にはファンも多い。先生は、「司法事故を考える」のなかで、以下のように語っている。


 2000年に仙台市のクリニック(2002年廃院)で筋弛緩剤ベクロニウム(商品名マスキュラックス)を患者の点滴などに混入したとして、1件の殺人と4件の殺人未遂の罪に問われた元同クリニック勤務の准看護師 守(もり)大助氏は、2008年2月、上告棄却により無期懲役の刑が確定し、現在千葉刑務所に入っています。しかし、実は、そのような事件はありませんでした。医師が病気を殺人と誤って認定してしまったために、あたかも事件があったように見えただけでした。
 通常、冤罪と言えば、真犯人が別にいるはずですが、この冤罪では、そもそも犯罪が存在しなかったので、真犯人なるものも存在しません。ベクロニウム中毒とは全く異なる病気を、すべてベクロニウム中毒と誤診したのが、この冤罪の本質です。守氏の逮捕から10年経った今日まで、このような冤罪とそれを生んだ誤診がなぜ放置されているのかを、このページで説明していきます。
*司法事故について
 かつて医師は神であると信じていた人達が医療事故を認めなかったように、警察官、検察官、裁判官を神として信仰する人々には司法事故が見えません。警察官、検察官、裁判官に対する無謬性信仰、情報の非対称性、専門性の壁、閉鎖性といった問題点が放置されている点で、司法界は五十年以上前の医療界とそっくりです。
 「To err is human過つは人の常」という金言は、司法界では未だ通用しませんが、医療過誤・医療事故の何たるかをご存じの方ならば、司法過誤・司法事故という概念も、それらが生じる背景も、容易に理解していただけるでしょう。

ミトコンドリア病Melas」については下記を参考にしてください。
http://qq.kumanichi.com/medical/2004/03/post-646.php
熊本日日新聞社ミトコンドリア病 治療と予防にアルギニン有効」
 (熊本日日新聞2004年3月24日付夕刊)





我が家の絵馬  千葉・柏  布施弁財天  1998年3月30日購入



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店)
○君は吉野の 千本ざくら 色香よけれど きが多い
○花の曇りは 雨にもならで 傘をはなさぬ おぼろ月
○しだれざくらで 手は届けども ぬしある花なら 是非がない