北京短期語学留学⑩と遅い新年会

 昨晩(2月17日)吉野町でしている中国語教室の新年会があった。私が、いろいろと行事があり遅くなってしまったのである。美味しい中華料理とビールなどで楽しい一晩を過ごした。
 15日・16日は、きょうされん四国ブロックの学習交流会が愛媛の今治にある湯ノ浦ハイツで行われたので参加した。当初は170名ぐらいの参加予定であったのだが、雪のため高速道路が一部不通になり、高知からの参加者が少なかったため、160名ほどの参加になった。肝炎の国会請願署名の協力をお願いした。
 今回のテーマは、「今、何を学び 何をするか」で記念講演はきょうされん常務理事の藤井克徳さん。タイトルは大変長く、「権利条約に恥をかかせないために 障害者権利条約の押さえどころと批准後の課題、私たち一人ひとりに問われるもの」であった。日本政府は障害者権利条約を1月20日にようやく批准した。2月19日から発効する。日本政府の批准は世界141番目で非常に遅い。中国や韓国などはすでに批准しており、全く国際的に誇れることではない。それだけ日本の国内法の整備が遅れていたということである。障害者権利条約は2006年12月に国連総会で採択され、2008年5月に発効した。  「障害に基づくあらゆる差別」の禁止や、障害者の権利・尊厳を守ることをうたう。締結国は障害者が公共施設を使いやすくするなど、さまざまな分野で対応を求められる。講師は、この権利条約はこれまでの多くの権利条約の到達点に立って作られていると話した。
 制定過程で、「Nothing Abouht Us Without Us」(私たち抜きにして私たちのことを決めないで)という精神が語られたが、日本はその精神を生かしきれているとは思えない。日本の国内法がそうである。「他の者との平等を基礎として」という言葉が条約には30ヶ所も出ているそうだが、国内法も含め法律の実行に当たってもこの原則が守られる運営にして欲しいし、その実行を求めていかなければと感じさせられた。
 分科会では「福祉の流れと私たちの実践」に参加した。私は実際の運営には全く参加していないので、聞くばかりであったが、利用者・家族・職員が参加しての話は、日頃の互いの思いが聞けてよかった。とかく職員は上から目線になりがちなので、この仕事に就いた初心や、「私たち抜きにして私たちのことを決めないで」に常に立ち返って仕事をすることの重要性が指摘された。
 とにかく、以前参加した時よりも若い職員が多く、意欲的に仕事をしている姿を見られて心強く思った。



国家図書館で開かれていたシルク展

 北京10日目(1月16日 木 曇り 注意報発令 空気悪し 5度から−4度)6時55分起床。K谷さんは体調悪く休み。T原さんも体調が悪いようだ。テレビでは相変わらず安倍総理の動向を批判した報道を流している。
「旅游」を学習。上・下・進・去・回・過・起・来などの用法を学んだのだが、難しい。
 
 昼食後、近くの国家図書館でしているシルク展(無料)を見学した。シルクは長い歴史があり、中国の重要な繊維産業の一角を占めていることが理解された。
 見ていると若い男性がやってきて「这是白虎吗?」と聞いてきたので「対」と答えた。馴れ馴れしく話しかけてきて、会話につまると彼は何人かと聞いてきた。「日本人だ」と答えた。本当かというような顔つきをしたので、彼から見るとこの場面では中国人になりきっていたのだろうか。安倍総理はどうかと聞かれたので、「嫌いだ」と答た。反対しているのかとも聞かれ、「彼の政策には反対だ」と答えたら満足げに去っていった。
 その後民大の博物館を見学した。民大の歴史や各民族の歴史・衣装などが展示されていた。民大の歴史では各年度の学生数(入学数・卒業数)が書かれていた。学生数が空白になっている年があり、これは文化大革命時の混乱で、学生募集が中止されていたことがわかった。文化大革命がいかに「革命」とは無縁であり、国民生活に多大な損害を与えたことが理解された。
 博物館を出るとまた件の男性に出会った。この若者、昼間から何をしているのか不思議であった。「こんにちは」「さよなら」の挨拶はできるようだ。その上、今では日本人でもしない大仰に深々と頭を下げるお辞儀をしてくれて、戸惑った。多分、抗日戦時代のテレビドラマに出てくる日本人のお辞儀を真似ているのであろう。
 
 夜は兄・T江さんと民大近くの「加藤屋」に行って、とんかつ料理を食べた。久しぶりの日本料理であっさりしていて、これまで中国料理でもたれていた胃がすっきりした。とんかつ料理26元、ビール生10元であった。



我が家のだるま  新潟・水原三角だるま  2012年8月26日購入


どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○都々逸や野暮でも 今朝も七ッ屋で ほめられた
○米の高いとき 双子を産んで お米(よね)お高(たか)と 名をつけた
○けんかしたとき この子をごらん 仲のよいとき 出来た子だ