北京短期語学留学⑪と「くすりの民俗学」

 北京11日目(1月17日・金・曇り)7時起床。この日は昨日より2度寒く、零度以下。
 今日は、比較の言葉「比」の練習であった。「今天気温比昨天底2度。」となるのであろう。老師はDVDに資料を作って、我々に絵を見ながら「比」の会話をさせる。中国の有名なバスケット選手の姚明とジョーダンや成龍ジャッキー・チェン)の写真を並べて、誰がどれほど背が高いかを言わせるのである。学生に興味を持たせて学習させるには、大変苦労のいることである。
 この他、中国の主食文化についてや酒、服などを使って文章を作らせた。
 午後は西単の北京図書大厦で買い物をした。301区のDVD上下巻が98元、泥塑(土人形)が59元。
 夜は兄たち3人で張老坎火鍋店のしゃぶしゃぶ料理。料理48元、ビール12元であった。


くすりの民俗学―江戸時代・川柳にみる (1980年)

くすりの民俗学―江戸時代・川柳にみる (1980年)

 大阪梅田の古書店で購入した。1980年5月の発行であるから、34年前のもの。いろいろな草木等から薬が作られていて、今から思うとこんなものというのがたくさんある。それでも、現在でも使われている材料もあり、江戸時代の人々の薬に対する思いが川柳に表現されていて読んでいて楽しい。

 ナズナは止血・利水の妙薬
 ○なづな売り元はただだとねぎられる
 ○七種は夫婦けんかの道具だて
 桜の皮は蕁麻疹のくすり
 ○明日来たらぶてと桜の皮をなめ
  中毒の因をなした安鰹を売りつけた魚屋の野郎が現れたら、ノック・アウトしてやろうと憤っている情景であると、解説があった。
 コンニャクは石淋(淋病)の妙薬
 ○姑蘇台へ淋病見舞いやたら来る
 タニシは浮腫と利尿の妙薬
 ○ちんぼうへ田螺ぶらさげ泣いて来る
 ○例年の如く田螺と濁酒なり
 お灸は転ばぬ先の杖
 ○餅にせにゃ艾(やいと)で食うと蓬摘み
 ○艾屋は細き煙で世を渡り



我が家のだるま  仙台・松川だるま 22cm


どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○お酒飲みたい 酒屋は遠い 買いにゃ行けるが ゼニが無い
○色のいの字と 命のいの字 そこで色ごと いのちがけ
○梅の盛りに すかしのおなら ちょうどかおりが いいかげん