全国肝炎恒久対策会議と石川文洋「四国88ヶ所」

 10日(日)に東京で、B型肝炎訴訟全国原告団弁護団の「全国肝炎恒久対策会議」が開かれたので参加した。
 議題は、以下のとおりであった。
 1.報告事項
 ①質問事項に対する厚労省の回答
 ②ウイルス検査の推進(協会けんぽとの協力)について
 ③厚労省、龍岡班研究について
 ④5.20国会行動について
 ⑤教育啓発チームからの文科省に対する質問
 2.検討事項
 3.日程確認
 4.「肝疾患による障害」の障害認定基準の一部改正

 厚労省への質問事項は多岐にわたっており、残念ながら私たちから見れば不十分なものも多い。龍岡班の研究でもウイルス検査について知っている人は少なく、肝炎撲滅のためには国民への検査の周知徹底が望まれる。検査のための広報予算は1億4354万円との回答があった。果たして十分なのであろうか。全国で肝炎コーディネーター養成講座が開かれている。前回の厚労省肝炎対策推進会議で私が県によってその講習時間・講座内容がまちまちであり、どのように考えているか質問した。しかし、回答では把握していないとのことであった。地域によって患者が受けるコーディネーターの対応が違っていては困る。そのほか、医療従事者等の教育についても充実させてもらいたい。

 大阪では協会けんぽ(昔の政府管掌健康保険で中小企業が対象)との協力で、検査の周知を図るチラシが作られるが、全国に広げてほしい。

 5月20日には国会行動が行なわれ、紹介議員に今まで集めた請願署名を託す。肝硬変・肝がん患者に対する医療費助成が実現できるよう、全国から多くの肝炎患者・弁護士が集まる。私も参加することにしている。参加者からは、現在の署名活動について報告があった。肝硬変・肝がんへの医療費助成の意見書採択をした自治体数は183となり、これらの地域に居住する人口は8,678万人となった。今後は、都道府県段階の意見書採択は47自治体中28にとどまっており、6月議会へ向けた取り組みが重要になっている。請願署名の紹介議員になることを承諾してくれた国会議員は169名にのぼっている。
 20日の国会議員要請行動は11時過ぎから始まり、各団体からの挨拶のあと、各政党からの挨拶・講話を受ける。その後紹介議員になることを承諾してくれた国会議員事務所を訪問して、請願署名を渡すことになっている。

 医療関係者など肝炎患者と関わるところでは、差別・偏見が生じないよう、授業などできちんとした教育がされることが大事である。文科省が管轄する各種教育機関におけるB型肝炎に関する啓発・教育の状況について、文科省がどう考えているかなどの質問事項を協議した。

 障害認定基準の一部改正については、厚労省の改正に関わった担当者が説明してくれた。6月1日から実施予定である。改定内容を周知(患者・医療機関自治体などに)して、改定の対象者となる人が一人でも多く恩恵にあずかることを願っている。

 5月3日の石川文洋さんの講演のとき、購入した。なかなか歩き遍路はできるものではない。先日、藤井寺から柳水庵までを歩いた時、多くの歩き遍路に出会ったが、30日で88ヶ所、1,100キロの道を歩く予定だという人がいた。毎日、40キロ近くを歩かなけれならないのだから並大抵以上の体力・気力求められる。もちろん、私は歩き遍路も、交通機関を使っての遍路もしたことが無い。たまに四国の観光地に行った時に訪問するだけである。それでも30ヶ所近くは行っただろう。この本に掲載されている写真のいくつにかは、見覚えがある。
 ベトナムカンボジアで亡くなったジャーナリストらへの鎮魂の旅、途中で心筋梗塞になり命をとりとめ、厳しいリハビリを経て最後まで行きとおした、その持続力・信念には敬服する。
 うっかりしていた。以前購入してブログに紹介していた。そのつど、感想が違ってくるからよいだろう。なぜ忘れていたか調べて見たら、図書目録に登録していなかったためであると言うことがわかった。それにしても、忘れっぽくなったものである。



我が家ののごみ人形



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○長い日照りの専制主義も やがて自由の雨が降る
○民のうるはふ自由の雨を 誰か束縛するやらん
○切れる取り除けしておくれなら ぬしに売ります身の権利