「泥塑」(土人形 全国百佳図書出版単位)

 今年1月に北京に2週間ほど短期語学研修に行ったときに、10冊あまり購入した本の中の1冊。同じタイトルで出版社が違うものがもう1冊ある。

 中国語文と英文とで書かれている。中国語は辞書を片手に分かる範囲で読んだ。中国では「泥塑」は「彩塑」「泥玩」とも呼ばれていて、土人形のことである。以前、中国の玩具について書かれた本を紹介したことがある。「中国民間玩具に魅せられて」(斉藤真木子 文芸社)と「中国のかわいいおもちゃ」(島尾伸三潮田登久子 平凡社)である。
 本のなかで、泥塑は中国の伝統文化のうちでももっとも農村の雰囲気が濃厚に出ている、民間芸術作品であると紹介されている。また泥塑の制作は8〜9千年前の新石器時代にも遡るともいっている。
 泥塑について、その歴史・制作方法・使われ方・各生産地の特色などが簡潔に書かれている。しかも泥塑の写真が豊富に入っているので見ていて楽しい。
 本の表紙は無錫の恵山泥人で現代の作品。本当は、現物も買いたかったのだが、壊れやすいのと重いのと経済的理由から、本で我慢した。
 ちなみに、本書の値段は59元。最近は円安で、今日のレートは1元16.39円。従って日本円では2,301円。



我が家の郷土玩具  愛知  宝珠土鈴



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○京の旅篭(はたご)の雪見の宵(よ)さが 妻と云う字の書初め
○霙(みぞれ)ふる夜を順礼すがた 闇に消え行く唄と鐘
○当ても無く出て我が行く先を 抱いた児に聞く春の宵