B型肝炎訴訟大阪期日と「沖永良部島100の素顔」
昨日は大阪地裁でB型肝炎訴訟の裁判があったので参加してきた。大変な猛暑で、裁判所近くの淀屋橋駅から10分ほど歩いただけで汗だくであった。
今回は、その猛暑と夏休みに入ったためか、傍聴席は少し空いていた。それでも小学生と思しき男の子が、母親と一緒に来ていた。感心!感心!徳島からはKさんが初めて参加した。
昨日の裁判では116名が和解した。全国B型肝炎訴訟弁護団の集計では、全国の提訴者数は11,861名(内大阪地裁関係2,408名)で、和解成立者数は6,825名(大阪1,599名)になった。
原告番号2,346番の71歳男性は、「集団予防接種の注射器の使い回しが、B型肝炎の蔓延の原因だと判った時点で患者の発掘と対処の仕方に人間らしい配慮をしていただきたかった。また核酸アナログ製剤治療の、肝炎治療受給者証の更新を毎年しなければならないことが納得できません。一生治らない病気で、死ぬまで飲み続けなければならない薬を買わなければならないのに、毎年更新申請をするのにはややこしい書類を書いて、医師にもお願いして意見書を書いてもらい、住民票や納税証明書を添付して、それぞれに時間も交通費も書類費用もかかります。『死ぬまで受給者証』の発行をお願いします。もしくはこの病に関わる治療費、薬代を免除してください。不幸にしてこの病に罹った患者の精神的、肉体的、経済的な負担に対して、十分な補償をお願いします。」と述べた。
原告番号2,206番の65歳女性は、自分が周りの人にB型肝炎患者であると言えないとして「私は今後も周囲に話ができそうにありません。ですので、私は国に対して、差別偏見をなくす取り組みを強くお願いします。また、今後の先行きの不安を払拭したいので、肝炎の研究の推進と、医療費の補助もしてほしいです。」と述べた。
二人とも自分の病歴を語ったが、治療の苦しさ、周りの理解をどう得るか、経済的な困難など、自分の責任でなく国の医療行政の不手際・責任放棄からこうむった被害の大きさをあらためて感じさせる意見陳述であった。
- 作者: 沖永良部島100の素顔編集委員会
- 出版社/メーカー: 東京農業大学出版会
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本
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東京農業大学はこのシリーズで、ユニークな多くの本の出版をしている。なぜこの本を購入したかと言うと、従妹の連れ合いがこの本の出版に深く関わっているため。先日はがき頂いたのだが、そのなかに「7月1日からホームページを立ち上げました。『沖永良部物語集』です。ご覧いただければ光栄です。」と書かれていた。さっそくのぞいて見た。責任者は従妹の連れ合いの先田光演さん。まだ、一日一桁のアクセスしかないが沖永良部がよく分かる。また東京農業大学がどう関わっているのか理解されるのであった。
私が読んだ先田さんの著書は以下の2冊。
「沖永良部島のユタ」(海風社)、「奄美の歴史とシマの民俗」(まろうど社)
http://shimakatari.com/islandstory.html
折角なので、島の紹介のところを少しコピーした。
この島の呼び方には「おきのえらぶじま」「おきえらぶじま」「えらぶじま」「いらぶじま」があります。正式名称は「おきのえらぶじま」です。その語源は何でしょうか。分かりません。無責任な質問ですが、これから追々ひもといていきます。皆さんは、次のこと、ご存じですか。
① 歌謡曲「トイレの神様」のルーツの島は?
② 西郷隆盛が島流しにあって、死ぬほどの思いをした島は?
③ 西郷隆盛が書(掛軸)などに書き入れた雅号は?
④ 真っ白で気品のある花〜鉄砲百合の産地は?
⑤ 鉄砲百合が「エラブ」の銘柄で売られていた外国はどこの国?
⑥ 日本一のガジュマルがある小学校はどこ?
⑦ 日本一美しい鍾乳洞のあるケイビングの島は?
⑧ 日本一早出しのジャガイモ「春のささやき」の産地は?
⑨ え〜と、黒糖焼酎が一番美味しいかもしれない島は?
⑩ 「酒酒 酒持ち寄って 飲んで遊ぼう」という歌知っていますか?
以上10問です。正解を探しにこの島にいらっしゃいませんか。この「沖永良部島物語」は100話、連載する予定です。2ヶ月ごとに更新します。沖永良部島を紹介するために、次の七つの分野で「物語」を、えらぶ郷土研究会のメンバーが、分かりやすく、より正確に書きますので、ご愛読下さい。
そこで、「沖永良部島100の素顔」を見つけて読むことにした。観光ガイドブックではない。沖永良部の人たちの暮らし、考え方、これからの島のあり方が理解される好著であると思った。全部で101項目あって、20あまりの項目について先田さんが書いている。
我が家の郷土玩具 岡山 津山天神 1984年8月24日購入
どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店)
英訳がついている。
○色は思案のほかとは言へど これも前世の縁であろ
love,it is often said,has nothing to do with reason. the cause of ours must be some en in a previous birth.
○袖すり合ふのも他生の縁よ まして二人が深い仲
if the touching even of sleeves be through en of a former existence,very much deeper muust be the en that unites us now!
○とてもこの世で 添われぬならば 蓮のうてなで新所帯
if in this present life we never can hope for union,then we shall first keep house in the lotus-palace beyond.