きょうされん徳島支部会員訪問

 27日(土)はきょうされん徳島支部の会員訪問があり参加した。訪問先は「たんぽぽ作業所」であった。12時半過ぎにきのこハウスに集合して、支部長の横田さん、副支部長の石川さんと3人で出発。阿南市羽ノ浦町中庄にあるたんぽぽ作業所までは車で45分かかった。たんぽぽの芝原理事長、施設長の矢和田さん、指導員の荒川さんが出迎えてくれた。海部郡海陽町からは「虹」、那賀郡那賀町からは「あすなろ」の人たちも参加した。
 最初に、芝原理事長と矢和田さんから「たんぽぽ」の概要について話された。住宅地と農地がまじった静かなところに立地している。たんぽぽ作業所は特定非営利活動法人たんぽぽが運営しており、1995年12月に那賀平坦部心身障害者会・たんぽぽ作業所として設立され、2007年6月にNPO法人資格を取得して、2008年8月に地域活動支援センターⅢ型を取得している。現在の利用登録者数は16名で、常時10から12名が利用している。職員は、管理者1名、常勤4名、非常勤2名のこじんまりとした作業所である。平日(土日・祝祭日は閉所)の開所時間は午前9時〜午後4時。委託作業が主で阿南市庁舎・支庁舎の清掃、電子部品組立て、袋詰め作業、除草作業などを行っている。今日は閉所日なので静かであった。自主作業としては手編みマット・手芸・ウエス縫いなどを作って、道の駅那賀川などで販売している(近くにお立寄りの際は是非ご覧ください)。利用者の一ヶ月の工賃は13,000円ほどで、全国のほぼ平均(徳島県の平均は19,000円ほど)である。
 今日は、残念ながら閉所日なので利用者の姿は見られなかったが、以前来たときには利用者と指導員が仲よく作業をやっていた。
 文化活動にも積極的に取り組んでいる。料理実習や大正琴練習もしたり、たんぽぽ祭り(年1回)や研修旅行(今年は7月17日)・遠足・誕生会も取り組んでいる。また、阿南支援学校の学生ボランティァの受け入れもしている。地域との交流も積極的で、あすなろさくらまつりやふれあいまちづくりフェア、みやま園夏祭りなどにも出店販売を行っている。また、きょうされんのカタログを利用した販売にも熱心で、利用者の収入アップに繋げている。
 駐車場の立退きを言われたが、すぐ横に確保できて一安心と矢和田さんは語っていた。また、南社会保険事務所からは年金加入などを指摘され、その対応に頭を痛めている。財政力のない小さい事業所では大変な負担になり、国や自治体の障害者目線に立った対応が必要だと感じられた。
 横田支部長からは、利用者中心の考え方を今まで以上に進めることの大切さが話された。最近は、企業がこの分野にも進出してきて、障害者権利条約の精神に反した「利益優先」の運営がされてきている。主人公は利用者という「きょうされん」らしい運営が、どこの作業所でも利用者・家族の信頼を得られる一番の近道だと感じられた。



たんぽぽ作業所


今日はだれもいません。クリスマスの準備


一番右が理事長、真中は矢和田さん


 昨日は、B型肝炎の全国恒久対策会議が大阪であり出かけた。報告は、次回にする。



我が家の郷土玩具  新潟県佐渡  のろま人形



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○黄ばむ象牙をこの土地柄に 合わして持つ手に冷えるばち
冬至十日に畳の目ほど のびた日脚と坊のたけ
○外套の羽へ半分預けた身体 動悸も一つになる夜道