「日本のおもちゃ絵」と、校正恐るべし

 先週木曜日(2日)には、「ブログでB型肝炎」の再校刷りが印刷所から届いた。連れ合いの手も借りて、校正をした。初校の時には90ほどの誤字・脱字が見つかり、これでほとんど修正できたと思ったのだが、再校してみると驚いた。50あまりも誤字・脱字があったのだ。全く、私の目は節穴と言うべきか。誤字・脱字だけでなく、レイアウトの統一もして、見やすいようにした。これだけの訂正があれば、三校もしなければならないのだろうが、そこまでする気力がない。

日本のおもちゃ絵 -絵師・川崎巨泉の玩具帖 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)

日本のおもちゃ絵 -絵師・川崎巨泉の玩具帖 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)

 楽しい本である。絵師・川崎巨泉が描いた郷土玩具の本を紹介している。郷土玩具に興味のない人にとっては、どこが面白いのかなと思うだろう。斎藤良輔の「郷土玩具辞典」(東京堂出版・1971年8月刊)には、川崎巨泉の詳しい略歴が書かれている。彼は「歌川派」の絵師である。

 「ウィキペディア」には下記のように紹介されていた。
○人物
 本名は川崎末吉。1877年に堺県 (現・堺市)に生まれる。他の雅号では人魚洞・芳斎・碧水居とも称した。子供のころから絵が得意で、明治25年(1892年)堺に住んでいた浮世絵師の中井芳滝に師事した。一時期は芳滝の師事を離れて東京に絵を学びに行くが、数年で堺に戻って大阪に移住した芳滝に再び師事し浮世絵の手法を学んだ。その後芳滝の娘と結婚し養子となって芳滝の遺志であった新聞・雑誌の挿絵や連載物の他にシリーズで発刊されていた刷物風俗画作品(『大阪名所』)を引き継いだ。
○郷土玩具との出会い
 明治36・7年頃より全国各地を旅して郷土玩具に関心を示し、多数の郷土玩具向け絵画を描いた。郷土玩具の特徴である素朴な美しさに着目し、多くの写生画を描く傍らライフワークとして郷土玩具研究会を主催した。『人魚』等の専門誌を発行して多方向から郷土玩具を研究した。

 数年前、川崎巨泉の本を古書店で見つけたことがある。買いたかったのだが、私の懐が許さないのであきらめた。大阪府立中ノ島図書館には、「人魚洞文庫データベース」があるという。また、京都に「達磨堂」があるという。見に行ってみたいものだ。

 高松張子・高松土人形も描かれているので紹介する。





 本書、青幻社から出版されている。先日紹介した「いろは判じ絵」の出版も青幻社であった。これまでにここで購入したのは、「京の風流・永楽屋の町屋てぬぐい」・「千社札」。これらも楽しかった。



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○野暮な世間へまだ日は高い 月になる間の青すだれ
○夢ならさめずにほしいと願う 首尾を拾った夜の月
○酔う気になれないかかわりごとを 白く消してく春の雪