真糟糕(まいったなあ)、「開発主義の時代へ」、友人の死

 18日に引き続き、家の裏の掃除と整理をした。塗装前に屋根に水をかけて洗った泥が、壁や窓についているので、洗い流さなければならなかった。途中で連れ合いが用事で徳島に行くと言ってきた。OKと返事をしたのだが、あらかた掃除が終わったので、家に入ろうとしたが、玄関に鍵がかかっていて中に入れない。真糟糕(zhen zaogao まいったなあ)である。携帯も車の鍵も家の中にある。どうしようもないのである。仕方なく、家の前の掃除もすることにした。幸い、財布はあったのでコンビニでサンドイッチとコーヒーを買ってきて、濡れ縁で昼食を摂った。外回りをあらかた片付けたところで、ようやく連れ合いが戻ってきた。一所懸命にしているねと言ったが、そうではない。どこにも行けないので、掃除をするしか仕方がなかったのである。8時過ぎに始めて、午後3時過ぎまでかかってしまった。年末にする仕事を今したと思えば、腹も立たないか。



我が家の郷土玩具  三春張子  鶏


 ようやく、シリーズ中国近現代史の5冊目が出た。著者も、「おわりに」で書いているが、「いまの中国はとにかく変化が速い。大学で現代中国について教えていても、気をつけないと昨年、昨月、いや昨日教室で語った事情がもう変わっていたりする。」
 この文章が書かれたのが7月で、出版されたのが8月20日、私が読み終えたのは昨日。1972年から2014年までのことを書いているのだが、新書版一冊でこの時代を書きまとめるのは大変である。盛りきれないことがたくさんあって、中国のこの間の動きが十分に書けていないと感じた。日中関係でも中国の政治動向、国民動向がナショナリズムの発揚に大きく影響していて、不安定この上ない。それに加えて日本の政治動向も影響してくるのだから、なかなか日中関係が好転しない。
 「経済が減速を続ければ、やがて保守/国粋主義と、改革/国際主義の綱引きが激しくなるだろう。普遍的価値を否定する習近平は今のところ前者に肩入れしているように見えるが、『紅三代』は不在であり、豹変する君子がいずれ現われないとも限らない。」
 このシリーズの最終巻は「中国の近現代史をどう見るか」だが、これもいつ出版されるのだろうか。
  

 『紅三代』を調べていたら、ネットには以下のように書かれていた。中国に「紅三代」と呼ばれる若者たちがいる。彼らは新中国の建国前、共産革命に加わり、日中戦争国共内戦を戦った共産党幹部の孫たちだ。習近平国家主席は「紅二代」、その子ども世代ということになる。

 私は、世襲制みたいなことでは中国は発展しないと思うのだが。

 一昨年に中国に行った時は、一元が15円程度であったが、今では20円もする円安である。なかなか貧乏人にとっては、中国には行きにくい環境になってしまった。




 サザンカ、皇帝ダリア、楓


 本を送ったところから、電話がかかって来た。古川さんという男性である。男性で、古川さんは知らない。よく聞くと、奥さん宛てであったのだが、10月に脳梗塞で亡くなったという。彼女の名前は穝代(まさよ)さん。大学時代の知り合いである。私は国文で、彼女は独文。2学年彼女が上である。人が亡くなったことを知ったときには、その人によるがなんの感興も起こさない場合もあるが、たまにはひどく残念に思うことがある。彼女もその一人であった。大学時代に共に活動し、いろいろ教えていただいた。
 卒業すると私は徳島に来たので、彼女と最後に会ったのは東京でした42年前の私の結婚式のときであった。アルバムを調べてみた。お腹の大きい彼女がスピーチをしているところであった。多分、過分に誉めてくれたのだろう。ずっと、年賀状のやり取りだけはしていた。毎年来る版画の彼女の年賀状は、その誠実さをいつも表していた。旧姓は国富だったと思う。沖縄の竹富島出身と言っていた。四角く少し浅黒く、いかにも沖縄人と言う風貌をしていた。黙祷!


どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○鴎と女がどれだけ泣いた やはり神戸は港町
○男と女と柳があって うつすら出ている夏の月
○ことばは想いを散らしてしまう ふたり黙って冬の酒

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