守大助さんを支援する徳島の会第10回総会

 一昨日(14日)表記の総会が徳島市の郷土文化会館で開かれた。
 ついこの前に会を作ったと思ったのだが、あっという間の9年間であった。しかしこれは、大助君やご両親にとって取り返すことができない貴重な時間であったろうと思う。徳島の会は2006年2月7日に会員数88名で結成された。会長あいさつの中で述べたが、この日の会員数は502名になっている。毎年50名づつ会員数を増やしてきたのは、どうしても大助君を一日でも早くご両親のもとに返したいという、会員のみなさんの努力の結果であった。しかし、それでもまだ大助君は戻ることができていない。私達の運動が、まだまだ世論を大きく動かすことができていない、裁判官の心を(科学的に冷静に考えればえん罪であることははっきりしているが)真実から逸らさないようにすることができていないからではないかと考える。

 総会には仙台から大助さんのご両親、福島からは前会長の佐藤さん、岡山・愛媛・香川からも参加があり、53名の参加者であった。愛媛には3年前にご両親が行って学習会を行っている。そこでの約束を果たすために愛媛でも会を立ちあげたいとの、嬉しい発言もあった。
 佐藤さんは震災後福島に連れ合いさん(徳島文理大学薬学部教授)と戻り、原発被害の甚大な福島をどうにかしたいと、頑張っている。今回は福島の現状をまとめた本を連れ合いさんが出版したと10冊持参してきた。

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 本の売上をすべて「守大助さんを支援する徳島の会」へカンパしていただくと言うありがたい申し出であった。感謝!

 総会の後、2部として「たたかいをふりかえる」と題してご両親・佐藤さん・川上事務局長と私が、松浦さん(国民救援会徳島県本部事務局長)の司会で対談を行った。
 大助さんのお母さんである「守裕子」さんは、昨年の7月10日〜18日まで国連・自由権規約審査傍聴人権ツアーに参加され、大助さんのえん罪の訴えとロビー活動をした報告をした。
 お母さんの訴えなどが自由権規約委員会から日本政府に出された勧告に反映され、これからの再審における証拠開示を実現する上で画期的な力を与えるものとなったそうです。(後は省略)


 総会に向けた守大助君のメッセージは、以下のとおりであった。 ”なんとして再審開始の流れを作りたい!
 仙台高裁・嶋原裁判長へ「証拠開示」「証人尋問」を実施するよう、徳島から署名を仙台高裁へ送って下さい。私は、絶対に筋弛緩剤を混入していません。無実です!”
 暦の上では春ですが、獄舎は寒く冷凍庫のようです。今年こそ本当の春を迎えたいです。お風邪など召されてはいませんか。いつも温かいご支援をいただき、本当に有り難うございます。本日は「徳島の会、第10回総会」を開催していただき、とても心強くなっています。残念ながら今回も私は出席できません。デタラメ裁判が、いつまでつづくのでしょうか。仙台高裁・河村裁判長は”推認”で事実認定をして、証拠を無視しています。なぜ検察べったりの、判断をするのでしょうか。怒りでいっぱいです。
 仙台高裁・嶋原裁判長には、誤判を貫くのではなく!!刑事裁判の鉄則を貫いて欲しいです。真実はひとつです。筋弛緩剤事件ではありません。郁子医師のA子ちゃんへの、急変時処置ミス隠しが本当の事件です。真実はこの抗告審で必ず照らされる。私と弁護団は「決死の覚悟」で闘っています。早く両親の元へ帰りたいです。
 今後もどうか徳島の会のお力を貸してください。
 宜しくお願い致します。
 

 挨拶するご両親


 前会長佐藤さん


 開会の挨拶をする私


 総会では事件について説明した堀金弁護士(懇親会で)


 総会では、仙台高裁・嶋原裁判長宛の決議も採択して、送り届けた。

 台北陵クリニック・筋弛緩剤冤罪事件の再審開始決定を要請する決議
 北陵クリニック・筋弛緩剤冤罪事件の守大助さんが再審請求を申し立てた仙台地方裁判所が、2014年3月25日棄却決定を出しました。現在、貴裁判所で即時抗告審が審理されています。
 私たち「守大助さんを支援する徳島の会」は、無実の守大助さんに無罪判決をと、2006年2月7日、会員数88名で結成しました。守大助さんの事件を学習するにつれてますます守大助さんの無実を確信し、裁判は長くても2,3年で終わるだろうと発足させました。ところが最高裁判所までが、無実の守大助さんを無期懲役にしてしまいました。それでも私たちは支援運動を続けて、今日、会員数を500名にして第10回総会を開催しました。仙台から遥かに遠い四国の果て徳島で、守大助さんを一日も早く、家族のもとに取り戻そうと頑張っているんです。
 貴裁判所が再審請求書において弁護団からの①志田保夫・前東京薬科大学教授の意見書、②池田正行・前長崎大学教授の意見書、③浜田寿美男・奈良女子大名誉教授の意見書などの新証拠を採用し、それぞれの証人尋問を行ってください。この即時抗告審からから逃げないでください、放棄しないでください。
 1973年9月18日、仙台高等裁判所は「松山事件」の再審請求の即時抗告審で仙台地方裁判所古川支部が再審の棄却を決定したのを取り消し、仙台地方裁判所に差し戻す決定をしました。その決定の要旨の中で、再審制度が事実認定の誤りを是正し有罪の言渡しを受けたものを救済することを目的とするところから、再審請求人の意見を充分酌んだ上で再審請求理由の有無を判断することが望ましいとしてもうけられた、と述べています。
 貴裁判所が、真実に忠実であるべき裁判所の任務を自覚され、正義と公正を遵守する明確な立場から、勇気を持って、早期に再審開始を決定されるよう、強く要請するものです。
 以上、決議します
      仙台高等裁判所刑事部
      裁判長 嶋原 文雄殿


どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
◯おばば寝たかよおじじも寝よか 三里の灸の効いもなく
◯やんわり釘さし笑ってがまん ハートは紅蓮の大文字
◯醒めりや本音で一児の母で 枕並べる妻でいる


台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
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