肝炎医療講演会・B型肝炎訴訟相談会(阿南)と肝炎恒久原弁会議(金沢)

 12日(土)は阿南市の阿南文化センターで肝炎医療講演会・B型肝炎訴訟相談会があったので、近藤事務局長と参加した。阿南に行く前に徳島駅前で訴訟についての相談があったので弁護士と一緒に相談に加わった。母親・姉もB型肝炎ウイルスに感染していたようで、訴訟に加わることは難しい方であった。肝炎だけでなく、他の難病も抱えているのでなんとかしたいが、これは国の肝炎対策の充実に期待する他ない。
 今回は医療講演会と相談会を行った。30名余の参加であった。新規相談4組6名、継続相談3組5名で、資料発送は5名であった。医療講演は徳島赤十字病院の野々木理子先生から「ここまで治る!進んでいる!B型・C型肝炎の最新治療」と題して話があった。基礎的な用語から最新の治療まで、とにかくわかりやすい話で、大変好評であった。C型肝炎は次々と新しい薬が出てきて、治る病気になってきた。私が患者会を始めた35年前から考えると素晴らしい発展であるが、これまでに会員を含め多くの方が亡くなってきている。B型肝炎についても早く治りきる薬の開発が望まれる。四国放送、ケーブルテレビ阿南からも取材があった。
 次回の相談会の予定は、徳島市のあわぎんホールで11月7日(土)に行う。来年2月27日(土)には吉野川市で医療講演会・相談会を予定している。

 13日は金沢で肝炎恒久原弁会議があったので、土成発6時57分の高速バスに乗り大阪からサンダーバードで金沢に行った。着いたのが12時少し前で6時間もかかった。息子がかつてここの大学に行っていたが、遠いところである。全国から原告・弁護士ら100名余が参加した。この会議はB型肝炎訴訟に関わっている、全国の原告団弁護団がその立場から国の対策への注文や国会議員を含む議会対策を話しあったり、各地の活動の交流を行うもの。
 今回の議題は、大臣協議報告・身体障害者認定基準の見直し・国会請願署名・紹介議員獲得活動・各地の活動報告・全体の情勢と今後の活動など、いつものどおり盛り沢山であった。自公による肝炎対策の与党議員連盟が立ち上がり、少しは肝炎対策の前進の兆しが見えてきた。
 先日、岩波ブックレットから「B型肝炎なぜここまで拡がったか」出版された。著者は北海道の奥泉弁護士と毎日新聞の久野華代記者。岩波書店のホームページでは下記のように紹介している。
 「子どもの健康を願って受けさせた予防接種が原因で,肝炎ウイルスに感染してしまう――なぜ,こんなことが起きてしまったのか.
 被害者の人たちは,肝炎の重い症状とたたかいながら,被害の原因究明と被害者全員への補償,そして再発防止を求めて歩んできました.このブックレットは,被害者の人々のその歩みを取材してきた記者と,たたかいを支えてきた弁護士の方による記録と報告です.」
 会議での報告では初め17,000部印刷して、現在10,000部増刷しているという。この本を普及して全国の皆さんにB型肝炎訴訟の事を良く知ってもらうことは、これからの私たちの運動を勧めるためにも大変大事なことと私は考える。
 岩波書店は下記。
http://www.iwanami.co.jp/index.html
 1時半から始まる会議に参加するので慌ただしかったが、会場の隣に尾山神社があったので、そこで絵馬を2枚購入した。昨晩は月下美人が咲いた。数が少なかったので、大きな花だ。

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瀬尾茂信著 歌集「光十字に」から、
◯生も死も其の日の運命(さだめ)唯唯に今生きいるとても明日は知らず
◯砲弾の洗礼に影をひそめたる敵正規軍に突撃 突撃
◯かさこそと誰何(すいか)の声も闇の中うごめく影に棒立ちとなる
◯激戦に腹部貫通の戦友を看取りて苦痛の顔を忘れず
◯節分の豆いる如き弾の音これが最後か 父母を思えリ