第25回日肝協総会(大阪)参加

 11月8日〜9日に大阪市で第25回日肝協総会(日肝協・第25回全国交流のつどい・代表者会議)があったので近藤事務局長と参加した。今回の総会には全国から32患者団体130名余が参加した。
 初日は開会式(主催者あいさつと来賓挨拶、メッセージ紹介など)があった。来賓としては、厚労省肝炎対策室の林室長が厚労省の肝炎対策について詳しく説明された。また、日本肝臓学会を代表して大阪大学の竹原教授が挨拶した。さらに、大阪府大阪市の担当者からも挨拶があった。国会議員としては、渡嘉敷・大串(自民)・樋口(公明)・尾立(民主)・堀内(共産)の各議員から歓迎・連帯のあいさつがされた。全国B型肝炎訴訟原告団の田中代表からもメッセージが届けられた。
 開会式の後、早速分科会(①肝炎対策の推進 ②患者会の運営、あり方 ③これからの肝臓病対策と患者会)が開かれた。私は①の肝炎対策に参加した。そこでは、私たち日肝協の代表なども加わっている、厚労省肝炎対策推進協議会の現状と今後の課題・国の肝炎対策予算、与党による肝炎対策推進議員連盟の現状が報告された。議連については、日肝協もその場で意見を述べて具体的な対策の充実を求めている。
 渡辺代表幹事は議連の設立総会のあいさつとして、「国の医療費助成の恩恵を享受できない患者がいます。高齢化・重篤化して『肝硬変・肝がん』になり、入退院を繰り返して療養生活を送っている肝硬変・肝がん患者です。過去の医療行政や血液行政により、知らないまま肝炎に感染しながら、家庭を守り、国や市町村のために一所懸命に働き税金を納めてきた高齢患者たちです。肝炎患者は、自分の不注意や、落ち度、過ちによって感染した者はほとんどいません。どうかこの『肝炎対策推進議員連盟』のお力でこれらの肝硬変・肝がん患者を救ってやってください。」と述べている。
 また、秋田・千葉・長野・大阪などから活動状況についての報告があった。
 夜は、夕食懇親会が開かれた。オープニングコーラスはがん患者などで作られている「コーラスグループ虹」の歌声であった。肝がん患者の方もいた。各県参加患者会の自己紹介を兼ねた自己アピールもあり、秋田からの参加者は衣装を着替えて踊りも披露してくれた。楽しい一晩であった。
 翌日(9日)は代表者会議が開かれ、活動報告、決算報告、次年度活動案、予算案、役員などがすべて採択された。私たち肝炎患者にとって現在は、◯肝炎ウイルス検診・受診率工場対策の拡充 ◯肝硬変・肝がん患者への医療費助成 ◯肝機能障がい認定基準の緩和 が最大の課題になっている。その実現に向けて、おおさかアピールが採択された。
 来年は長野市で10月に開催されることになった。
 

台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
B型肝炎訴訟をお考えの方は、全国B型肝炎訴訟弁護団へご相談を!

瀬尾茂信著(義父) 歌集「光十字に」から、 
◯戦陣訓に洗脳されしと識者云う戦火くぐりし生還者われ
◯侵略と語るは易く兵役のわれは侵略の言葉さえ知らず
◯弾痕のしぶきを浴びて田の畦を駆けている夢今にしてみる
◯兵士らの犠牲の上にたつ平和若き世代はこの事知るや
◯今にしてなお蘇る土饅頭の影で自爆の補充兵の顔