全国恒久対策班会議に参加と「希望の灯をかかげて」(東京原告団)

 昨日(15日)は新大阪駅近くで全国恒久対策班会議があったので参加した。全国からB型肝炎訴訟原告団弁護団のメンバーが160人ほど集まった。これだけの人が集まったのは、久しぶりである。
 参議院での私たち(B型肝炎訴訟原告団弁護団、薬害肝炎訴訟原告団弁護団、日肝協など)が取り組んだ請願署名(すべてのウイルス性肝硬変・肝がん患者への療養支援とウイルス検診の推進に関する請願)が採択されたこと、与党による肝炎対策推進議員連盟の設立などを受けて、肝炎対策が一定進むめどがついてきたことは、この間の私たちの大きな成果であると思う。
 とは言え、これで私たちが求めている肝炎対策がスムーズに進むわけではないことが、会議の論議の中で理解された。会議では、請願採択の問題のほか、テノホビルの確保の問題(中国天津の倉庫爆発事故によってグラクソ・スミスクライン社の天津工場が被害を受け、肝炎治療に大事なテノゼットの生産に支障をきたしている)、医療費助成の取り組み、障害認定基準の緩和、来春に控えている肝炎基本指針の見直し、基本合意5周年・最高裁判決10週年の行事について、各地の活動報告、などなど議題は豊富であった。
 皆さんの発言を聞いていると、いろんな障がいがある(本人の病状だけでなく、政府の肝炎対策への姿勢も)が、とにかく肝炎対策を自分のためだけでなく、ウイルス性肝炎にかかっている人達の救済のために、頑張っている姿勢が強く伝わってきた。
 会議の後は、懇親会があった。この運動をつうじて知り合った方たちと話すのは楽しい。今抱えている病状が肝硬変でも肝がんでも、皆さんの話している顔は明るい。安心して話し合える仲間であるという意識がそうさせるのであろう。来年1月30日には福岡で、4月3日には新潟で、この会議が開かれる。もっと多くの方が、こういう肝炎の取り組みに参加することが、肝炎対策の推進には一番重要なことだと再認識させられた一日であった。我が家にたどり着いたのは10時半であった。

 各地の原告団弁護団で、私たちの運動を理解していただくために原告の陳述集が書かれているが、東京原告団(関東近辺)から本(245p)を頂いた。54名の方の裁判所での陳述が掲載されている。じっくり読ませてもらおう。

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鶴彬の川柳歌集「手と足をもいだ丸太にしてかえし」
◯泥濘(ぬかるみ)はあなたの涙血と汗と
◯晴れ渡る其の日燕は旅に立ち
◯雪片の土に吸われる音を聞く
◯的を射るその矢は的と共に死す
◯仏像を木切れと思って食った鼠