「第15回肝炎専門医療従事者研修会」で話

 昨晩(24日)は、「第15回肝炎専門医療従事者研修会」がホテルクレメントであった。医師・看護師など100名ほどが集まった。皆さん、仕事を済ませてからの参加なので、開始は7時からであった。会場には大きなスクリーンが2つあった。会場まで遠くて参加できない人のために、遠隔地でも見れるようにしている。県立三好病院、町立上那賀病院でも、研修会が見れるようにしている。
 私は「徳島肝炎の会とB型肝炎訴訟」と題して20分ほど話をした。35年も前の徳島肝炎の会の成り立ちから、私がどうしてB型肝炎訴訟に加わったか、B型肝炎訴訟原告の思いなどを話させていただいた。私の思いがキチンと伝わったかどうか、不安ではある。
 この日は、この他に吉野川医療センター・消化器科部長の四宮寛彦先生から「当院におけるC型肝炎治療の現状」と題して報告があった。県西部の肝炎の拠点病院として努力されている様子が伺われた。
 また、特別講演は京都府立医科大学の伊藤義人教授で「ウイルス性肝炎・NASH/NATLD治療の最前線」と題して話があった。肝炎に関わる現在の治療の全体像が理解される(私には少し難しいが)内容だった。私が患者会を立ち上げた35年も前は、30歳代で多くの患者が亡くなっていたが、今では70歳代・80歳代の患者までに手術を含め進歩した治療がされるようになってきた。C型肝炎は治る病気になってきたし、B型肝炎についても近い将来には治る病気になるということが理解された。その一方で、肥満による肝がんが多くなってきているなど、人の体の変化による肝がんも増えてきている。
 また、四宮先生には、来年2月27日に吉野川市で行う予定の医療講演会・B型肝炎訴訟相談会での講師を依頼したが、快諾してくれた。ありがたいことである。

[rakuten:book:13067363:detail]
 2008年に出版されたこの本、大阪に裁判傍聴に行った時に、梅田の古書店街で購入した。紅い表紙の色は、中国では吉祥を表している。ポスターにはいろんなメッセージが込められているが、著者は「中華人民共和国が成立した当時は、経済が未発達で文字が読めない国民も多数いた。さらに多民族国家であったため、異なる民族の間では言葉さえ通じない。こうした難しい状況の中で、政策を最も効果的に宣伝し、新国家の下に全国統一するための重要な手段が強烈な色彩でわかりやすくビジュアル・コミュニケーション、つまりイラストレーション・ポスターであった。」としている。中国の文化大革命の時期には毛沢東が描かれたポスターばかりであった。数年前中国に旅した時、古道具屋でも多くの毛沢東のポスターや「毛語録」の紅い小さな本、紅衛兵バッチを見ることができた。そう言えば、飛行場の近くの道路には、十数メートルもある大看板が幾つもあった。全く、大げさな表現と政治的なスローガンの好きな国である。

台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
B型肝炎訴訟をお考えの方は、全国B型肝炎訴訟弁護団へご相談を!
鶴彬の川柳歌集「手と足をもいだ丸太にしてかえし」
◯解剖を契約された人の呼吸(いき)
◯柵の中に枷(かせ)あり枷に生命あり
◯文明とは何骸骨のピラミッド
◯餌まいて縄張る中に飢えし群れ
◯高く積み危うく揺るる資本主義かな