B型肝炎訴訟大阪原告団総会ときょうされん徳島支部役員会

 土曜日(28日)、日曜日(29日)と忙しかった。
 土曜日はきょうされん徳島支部の役員会が徳島市であったので、出かけた。参加者が少なかったのが残念であった。 
 議題は、四国ブロック代表者会議報告(11月24日)、組織・運動の課題(賛助会員確保・会員拡大、徳島県への要望書提出)、事業課題(冬期カタログ販売・カレンダー販売など)、四国ブロック学習交流集会(来年2月に徳島で開催)の打ち合わせ、などであった。
 議題が多くて、時間通りには終わらなかった。私は、徳島県への要望書の作成を仰せつかった。早くしてくれとのことで、先ほど一昨日論議したことをまとめて、支部長・事務局長あてにメールで送った。
 昨日は、大阪でB型肝炎訴訟大阪原告団の総会があったので参加した。日曜日で高速道路が空いていて、何時もなら12時過ぎに大阪・梅田に着くのが11時45分に着いた。食事をしても少し時間があったので、梅田の阪急古書店街に立ち寄った。購入したのは、「圓生 江戸散歩」(上下2冊の箱入りの上製本であった。 集英社)と「志ん生の右手」(矢野誠一 河出文庫)、「『死の棘』日記」(島尾敏雄 新潮文庫)で合計1,586円の支払いであった。
 大阪原告団総会の前に記念講演があった。「肝がん・肝内胆管がん・肝不全に対する最新の治療」と題して波多野悦郎先生(京都大学大学院医学研究科、肝胆膵・移植外科学 准教授)が1時間半あまり話をした。肝がん手術が私が患者会を始めた35年前に比べると、夢が実現したように飛躍・発展していることが理解された。また、肝移植についいても話があった。安全にそして患者にとって最大限のプラスになるように、日々努力していることも理解された。先生は最後に「あきらめない肝がん治療 治癒をめざして」仕事をしていると語った。脱帽!
 大阪原告団総会には64名が参加した。総会では、①活動報告 ②来年度活動方針 ③会計決算 ④来年度予算 ⑤規約改正 ⑥役員改選 が提案され、いずれも賛成多数で可決された。また、裁判期日などへの参加呼びかけが行われた。総会の中の報告・討議で、大阪原告団が全国の原告団を牽引していることがよく理解された。
 11月25日現在の全国原告団提訴原告の情況が報告された。原告総数は(全国原告団に加入していないところは除く)16,364名で、そのうち大阪原告数は3,253名であった。
 来年度の活動方針は、①原告らに対する、被告=国の法的責任を明らかにする活動(被害者の個別救済の活動)。 ②原告のみならず、全てのウイルス性肝炎患者の社会的・経済的地位の回復・向上のための活動(恒久対策の活動。 ③B型肝炎問題の真相究明・再発防止及びB型肝炎の問題を社会に訴えるための活動。 ④B型肝炎の正しい知識を広く社会に普及させて、差別・偏見を減らしていく活動(教育・啓発の活動)。 ⑤その他、B型肝炎問題の全面解決に必要な一切の活動。 をすることが提案された。当面の最大課題は、肝硬変・肝がん患者への医療費助成制度の創設にあり、全国の原告団弁護団が協力して、関係諸団体・個人の支援を得て運動をすすめることが求められていると理解した。
 高速バスに乗って、土成に着いたのは午後10時15分であった。やはり、疲れました。

竹内好論 (岩波現代文庫)

竹内好論 (岩波現代文庫)

 この本も2・3ヶ月前に読んだものであった。
 著者の松本健一は、略歴を見ると私と同い年であった。この本は1975年に第三文明社から出版され、2005年に岩波現代文庫に一部内容を加えて再刊されている。竹内好には岩波書店の「魯迅選集」で大変お世話になっている。魯迅選集は私の考え方を形作った本と言って良い。著者は竹内好(1910〜77)は、「単なる中国文学者ではない。魯迅の精神を糧として、戦争体験を反芻しつつ、近代日本への根源的批判を続けた自立の思想家であった。」と位置づけている。ずっと昔、勁草書房から「竹内好評論集」(全3巻)が発行されて読んだのだが、今では内容も忘れてしまった。しかし、「竹内好論」という題名に惹かれて購入したのだから、今でも私に大きな影響を与えていると言ってよい。

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