「昭和囲碁風雲録」下:中山典之と囲碁棋士の扇子、映画「戦場ぬ止み」

 昨晩は、わが家であわ9条の会の事務局会議があった。あわ9条の会では毎月事務局会議を行い、行動計画を決めている。かれこれ9年になるだろうか。会議を開いて決めたことを行動して、そのまとめを行うことはどんな会にとっても基本的なことであると感じている。こうしないと、持続的な運動にならない。この日は、先日徳島市で上映された、沖縄の米軍基地反対運動を取り上げた映画「戦場ぬ止み」の感想が話題になった。沖縄戦から続く沖縄の人達の基地から被った甚大な被害を無くしたいという思いと、粘り強く明るく闘う姿勢に感動を覚える。

昭和囲碁風雲録(下) (岩波現代文庫)

昭和囲碁風雲録(下) (岩波現代文庫)

 本の帯には、「続々と新棋戦が登場、群雄割拠の戦後囲碁界を描く!」とある。私が囲碁を習ったのは叔父からである。叔父は20歳代の頃結核で東京国立の清瀬療養所で入院していた頃に習った。私が高校生の頃であった。大田区馬込の家から、高校に通学する途中に碁会所があり、行ったことがある。現在は、一応日本棋院の4段の免状を頂いている。したがって、この下巻に出てくる棋士たちについては「囲碁クラブ」やNHKのテレビ対局などで知っている。私が熱心に囲碁をしていたのはだいぶ前になるが、ひょんなことから、有名棋士の扇子を頂いた。
 一つは、2011年11月5日〜6日に徳島で行われた第21回日肝協総会の時であった。前日から総会準備をしていたのだが、その時に北九州からTさんという女性がやってきて、準備を手伝ってくれることになった。ありがたいことである。その彼女、私の名刺に日本棋院囲碁4段とあるのを見て、父親が北九州で日本棋院支部を運営していて、若い頃は本書に登場している木谷實九段で弟子(一期生)だったという。残念ながら専門棋士にはなれなかった。そういう関係で彼女が棋士の扇子を送ってくれるというので、小林光一棋聖8連覇、名人7連覇、碁聖6連覇など、数々のタイトル連覇記録を樹立。棋道賞7回、秀哉賞7回。)の扇子を所望した。ところが、Tさんから送ってきたのを見て驚いた。小林光一だけでなく、木谷實・木谷門下500段突破記念の扇子など7本、ミニ衝立、テレカまで送ってきたのである。全く恐縮した。アマチュアのへぼ4段にとっては、身に過ぎるのもであった。

 大竹英雄

 木谷禮子

 木谷實

 1992年、タイトルホルダーの揮毫

 木谷門下500段突破記念

 加藤正夫

 小林光一
 二つは、以前勤務していたところの上部団体の共済組合による囲碁将棋大会があったので、団体戦で参加したことが何回かある。優勝したこともある。そこで審判長をしていたのが石毛嘉久夫である。将棋は西村直。ここでは、参加者全員に審判長の扇子をくれた。したがって5本ある。この石毛さん、誠に平和を愛し、戦争を嫌う人であった。扇子にも直筆で、以下のように書いている。
 
  鬼灯市(ほおずきいち)の人波 派兵 許さぬ町

  広島や ここにも白き 夾竹桃

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