徳島でも大雪、と「江戸端唄集」(岩波文庫)

 今朝(24日)庭を見ると、雪が5cmほど積もっていた。昨日から寒波が強く、徳島でも降雪が予想されていたが、そのとおりになった。今日は、会議が2つ予定されていたのだが、午後からある徳島県神経難病セミナーの開催については、昨夕に中止が決まっていた。午前中はわが家で会議。これは集まる人が近所の方ばかりなので開催された。午前中は雪もちらほらだったが、今ブログを書いている3時からはまた雪が大変多く降ってきた。

 徳島としては、大雪である。このままだた、阿波市のわが家でも10cmほど積もるのであろうか。

江戸端唄集 (岩波文庫)

江戸端唄集 (岩波文庫)

 本書の「凡例」に、端唄は「日本人の愛唱歌で『端唄』という文字が眼につくのは、江戸末期の嘉永6年(1863年)ごろからである。アメリカの提督ペリーが東洋艦隊を率いて来航した時期と重なるから、端唄は日本開国期の歌声ともいえる。」と書かれている。古典文学はあまり学ばない私であるが、短い文の中から当時の雰囲気が伝わってくる。
 「我がものと 思へばかろし かさの雪 恋の重荷をかたにかけ いもがりゆけば 冬の夜の 川風寒く千鳥なく 待身につらき 置きごたつ じつにやるせが ないわいな」
◯我がものと 思へばかろし かさの雪:宝井其角が元禄期(1688〜1704)に詠んだ句(五元集) ◯いもがり:女性の許。紀貫之の和歌「思ひかね妹がり行けば冬の夜の河風寒み千鳥鳴くなり」(拾遺集
 端唄源氏物語というんのも紹介されている。源氏の各巻にまつわることを端唄で表している。例えば、巻1の「桐壷」は、「おもひ思ふた その中は 幼少(いとけなし)から 契りをこめて すへをたのみの うきくろふ 口でいふよな ことじやない いやな桐つぼは ま丶にして コチヤ コチヤコチヤ かはらぬ 中じやもの」
 百人一首も都々逸になったらこう変わる。
◯小田のかり庵(ほ)に ふくとまよりも 荒いお前の すて言葉
 本歌「秋の田のかりほの庵(いお)の苫(とま)をあらみ我が衣手は露に濡れつつ」天智天皇
 読んでいて、浮世を忘れて楽しいですね。とは言え、昨今の安倍首相の暴走ぶり、黙視するわけにはいきませんね。
 下記で本書に出ている端唄・俗謡を聞くことができる。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/3028310/

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鶴彬の川柳歌集「手と足をもいだ丸太にしてかえし」
◯これしきの金に 主義! 一つ売り 二つ売り
◯工賃へらされた金箔で 仏像のおめかし
◯太陽に飢えて つるはし 闇を掘りつづける
◯繭の値を下げる 人絹工場へ 機織りに行く
◯人絹工場め 飢饉につけ込んで 血ぶくれに来た