徳島県肝炎対策協議会傍聴と祖谷温泉

 昨日夜7時半からは徳島県肝炎対策協議会が徳島市で開かれたので傍聴してきた。大阪からはB型肝炎訴訟大阪弁護団から2名の弁護士が来た。協議会には、徳島肝炎の会から近藤事務局長が委員として加わっている。今回の協議議題は以下のとおりであった。
1.平成27年度肝炎対策事業の実施状況等について
 ①徳島県における肝炎ウイルス検査実施状況について
 ②肝炎ウイルス陽性者に対するフォローアップについて
 ③医療費助成の申請状況について
2.徳島県肝炎対策推進計画の中間見直しについて
3.その他
 ①徳島県肝炎対策協議会委員の任期等について
 ②肝疾患診療連携拠点病院等連絡協議会事務局からの提案事項について
 肝炎ウイルス検査は6保健所と委託医療機関で無料で実施されている。平成26年度はB型検査5,427件(うち陽性30名)、C型検査5,741名(うち陽性19名)であった。検査実数は全国第15位と報告された。平成27年度については12月末までの数字で、B型検査3,242名(うち陽性14名)、C型検査3,285名(うち陽性9名)であった。平成27年度は前年度を若干下回る見通しと報告された。平成28年度の検査目標は6,000件とされた。
 肝炎を撲滅するには、現在治療している人や肝炎ウイルス陽性者への対策はもちろん重要だが、新たに見つかった陽性者のフォローアップも重視されねばならない。しかし、残念ながら陽性とわかっても治療や検査にキチンと繋がっていない人がいる。つながっているのは陽性者の30%だという。県では80%以上の陽性者を精密検査の受検・治療開始に繋げたいとしている。
 定期検査費用の充実が少しではあるが来年度は進む。今年度は住民税非課税世帯が無料であったが、来年度はそれに加えて世帯の市町村民税年額が235,000円未満については、一分自己負担が3,000円(慢性肝炎の人)または6,000円(肝硬変・肝がん)に改定される。
 平成27年度の11月末現在の申請状況も報告された。B型肝炎では申請は257件で、C型肝炎は517件となっている。インターフェロンフリー治療不成功のひとにも他のインターフェロンフリー治療薬を用いた再治療が認められている。また、大きな問題の一つとなっていた核酸アナログ製剤治療に係る更新申請の簡素化が来年度から始まる。全国の運動の成果であると思う。
 徳島県肝炎対策推進計画の中間見直しについても話された。肝炎ウイルス検査数については平成29年度までに45,000件(県民の6%に相当)市町村分の目標値をあわせ265,000件(県民の約35%に相当)になる。今までどおりにやっていてはこの目標は達成できない。協会けんぽや商工団体と連携し、人間ドック等に併せて、検査を受けるよう普及啓発を行うとしている。1月29日福岡で開かれた肝炎恒久対策会議(2月1日のブログで報告)で佐賀大学の江口有一郎教授が話された内容なども参考にして幅広く取り組んで欲しい。
 肝炎治療コーディネーターの養成は目標200名のところ221名になっている。今後はすでに認定されたコーディネーターの室の向上、役割の明確化を図ると話があった。肝炎ウイルス検査委託医療機関については、勝浦町佐那河内村牟岐町松茂町・東みよし町にまだない。対象町村に医療機関に協力してもらって、ぜひともゼロにしてもいたい。
 徳島県肝炎対策協議会委員の任期は今年2月28日までになっている。全員再任の方向であった。また、肝炎ウイルス陽性者に対するフォローアップ事業の一環として佐賀大学の協力も得て陽性者向けのファイルを作ることになった。
 14日・15日は連れ合いと祖谷温泉に行ってきた。詳細は連れ合いの「ブログマサ子通信パート2」をご覧ください。いい食事・温泉でしたよ。昨日の朝は雪も降り冬らしい雰囲気になりました。 十数年前には考えられなかったが、先日のブログでも書いたが、県西三好市には香港台湾からの観光客が多く春節の飾りが行く先々であった。




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