延吉旅行・長白山

 延吉での宿泊は柳京飯店であった。延吉は朝鮮族が多いいが、このホテルの従業員は、みな北朝鮮から来ているらしい。中国語はあまりできない(わざと使わないのか不明)ようで、朝鮮語で話す。ホテルの看板にも「平壌 柳京飯店」と表示されていた。食事も朝鮮の系統なので、中国料理のように油こいものは出てこないので助かった。S氏は以後も朝鮮系の食事をするところに連れて行ってくれた。感謝!

 美味しい料理と朝鮮舞踊を見た後は、延吉の夜景を見るために外出。ここは北京のように空気汚染がなく夜気が気持ち良い。
 17日は4時起きで、5時から近くの市場を見学した。朝食と昼食用の食事も購入して、長白山行きに備えた。市場は大変活気があって大勢の人が買い物に来ていた。

 延吉から長白山まではおおよそ210キロ。私たちを載せたワンボックスカーは、身体が固まるほどのものすごいスピードで進む。高速道路でもないのに最高時には時速120キロは出ていたようだ。4時間ほどかかった。長白山のセンターに着くと、すでに多くの観光客がいた。中国東北部だけでなく、中国全土においても有名な観光地のようである。センターからは普通の車は運転して入れない。専用のバスやワンボックスカーで行きたいところまで行くことになる。入場料125元、バス代85元、ワンボックスカー代80元であった。まず、天池(世界で最も標高の高い火山湖のようだ)に行くことにした。バスで乗り換え地点に行ったのだが、日曜日のためか多くの人が車を待っている。ワンボックスカーに番号が書いてある。165番までの数字を確認できたから、それだけの車が運行されているということか。乗ってみて驚いた。九十九折の山路をものすごいスピードで運転し、それを煽るように派手な音楽が流れてくる。山の上からは次から次へと車が下りてくる。これを売りにしているのかと思った。天池が見えるところに着いたのだが見えない。S氏によると見えるのは3日に1日ぐらいという。
 長白瀑布は落差68mで世界最大落差の火山湖瀑布であるという。なるほどの奇観であった。梅雨の日本と比べると20度以下のここは多すぎる観光客を除けば素晴らしい事この上ない。

 帰りも4時間ほどかかった。疲労困憊。しかし、私たちをいろいろと楽しませようと企画しているS氏はなかなか許してくれない。S女史は体調を壊してしまって夜の食事はキャンセル。私たちは豚肉の野菜巻きやビールなどを楽しんだ。

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 湯浅竹山人編「粹の懐」昭和2年(1927年)12月発行
◯鐘を別れとしていぬ人に、名残おしひか慕ふ花。
◯罪な男が可愛くなつて、人にもしらせぬ苦を造(つくる)。
◯仇惚さす様なアノ櫻には、つれない嵐が添わいな。
◯おしていはれず我が胸いため、心でいさむる氣の苦労。
◯若い氣性に任せて鮎も、登りつめるは無理でない。