中国・延吉旅行、「ナグネ」(最相葉月)、新華書店で買い物

 延吉に行くにあたって、少し勉強をした。S氏が送ってきた「ようこそ 延辺へ」は延辺朝鮮族自治州観光局の発行で、延辺の民俗・習慣・観光・特産物などについて書かれている。そこでは、「80万の朝鮮族が住んでいて、中国朝鮮族の42%を占めている。延辺では至るところ、『歌舞の郷』の民族文化が見られる。」と紹介されていた。びっくりしたのは、延吉空港に着いて飛行機を降りると、大きな看板にはどれも朝鮮語と漢語が併記されていることであった。これは、延吉市内全部そうであった。さすが、朝鮮族の多い街だと感心した。この本、延辺理解には大変便利だが、どうも簡単な校正ミスが多いのが残念であった。
 「ナグネ」は行きの高速バス・飛行機の中で読んだ。中国朝鮮族若い女性が日本に来てであった著者との交流を通じて、日朝の歴史や関係が語られている。どこに行っても複雑な立場に置かれる朝鮮族の人を、暖かく見守っている著者の在り方を、私も見習いたい。

 中国に行った時に必ず立ち寄るのが書店である。大きな目的は辞書を買うことである。日本の中国書専門店が東京神田に2店あるのだが、種類が少ないのと値段が高い。高いと言っても公正な値段(大体中国値の4倍ほど)ではあると思う。本を輸入して適正な利益を得て、事業を続けることは一番大切なことであるとは思う。
 今回、延吉の新華書店で購入したのは、長野から孫が2人遊びに来るので、メモ帳(3.5元)・ぬり絵(8元)・立体工作模型(19.8元)と、中国語教室へ高校生の参考書2冊。参考書は文庫本の半分ほどの大きさであった。歴史基礎知識と必読古詩文でそれぞれ6元。
 私のためには、「趣味猜谜」(19.8元 なぞなぞ)「为什么的故事」(19.8元 どうしてのお話)「成语大词典」(68元 成語大辞典)であった。なぞなぞの本は月曜日の中国語で交代で先生役を務めるので子どもが喜びそうなので買った。どうしてのお話は帰りの飛行機で読むため。どれも小学生低学年向けだが、私の語学力ではちょうどよい。成語大辞典は3万もの成語が載せられている。1,700ページもある大冊で持って帰るのには重かった。しかし、68元といえば1元15円で換算すると日本円で1,020円。日本の辞書だとこれくらいの大冊は7〜8,000円はする。運びがいがある買い物であった。

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 湯浅竹山人編「粹の懐」昭和2年(1927年)12月発行
◯せつない思ひに啼時鳥(ほととぎす)、それをきことは情無(なさけない)
◯ばんにこそとて待たのしみが、あはぬうらみの數ふやす。
◯嘘も誠となるからこんな、心しれなひ人をまつ。
◯戀の欲だよ今宵も翌(あす)も、あふに限りがなひにつけ。
◯男勝りに氣をもみぬひて、むねに思わぬ苦をふやす。