尹東柱「空と風と星と詩」、「仰望天空 毫无愧恨」と十三夜美人・満月美人、あわ9条の会

 昨晩(14日)は我が家であわ9条の会の事務局会議があった。宣伝行動・事務局会議の日程を決め、9月19日の「戦争法廃止9.19徳島集会」、11月3日に行われる「九条まつり」の参加などについて話し合った。
 昨晩は、十三夜美人と満月美人が咲いた。月下美人より花は小さいが、良い匂いがする。十三夜美人は蕾がたくさんあって、これからが楽しみである。宵待ち孔雀もたくさん蕾を付けており、12日に咲いた月下美人にも蕾が多くあり、これも楽しみである。


十三夜美人


満月美人(十三夜美人とあまり大きさは変わらない)

 

尹東柱詩集 空と風と星と詩 (岩波文庫)

尹東柱詩集 空と風と星と詩 (岩波文庫)

 尹東柱(1917〜1945)の「空と風と星と詩」を読んだ。清冽な詩であるとおもった。中国・延辺に行った時、ハングルと中国語で書かれた尹東柱の詩集「仰望天空 毫无愧恨」を買ったのだが、ハングルは読めないし、中国語の力もあまりないので、岩波文庫を購入した。岩波文庫もハングルと日本語訳が併記されている。両書とも、尹東柱の人となり詩について詳しく解説されている。岩波文庫金時鐘の編訳である。今、永田浩三の「ヒロシマを伝える 詩画人・四國五郎と原爆の表現者たち」(WAVE出版)を読んでいるのだが、この中に詩人・金時鐘の名前が出てくる。同一人物なのだろう。
 中国で出版された「仰望天空 毫无愧恨」というタイトルは、最初に掲載されている詩「序詩」(1942.10.20作)
の冒頭の一節から来ている。中国・韓国では大変有名な詩のようであるので紹介する。

  死ぬ日まで天を仰ぎ
  一点の恥じ入ることもないことを、
  葉あいにおきる風にさえ
  私は思い煩った。
  星を歌う心で
  すべての絶え入るものをいとおしまねば
  そして私に与えられた道を
  歩いていかねば。

  今夜も星が 風にかすれて泣いている。

 彼が生きていた中国東北部(当時は満州国)であったが、ハングルの使用は禁じられていた。それでもハングルで詩を書いた。日本に留学していた彼は、27歳で治安維持法違反で罪に問われ、九州の刑務所で獄死した。



尹東柱の生家と墓

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 湯浅竹山人編「粹の懐」昭和2年(1927年)12月発行
◯あぢにからんだ蔦さへ色に、見へりや間もなく散りかかる。
◯とめどないほど嬉しふなるも、下手に将棋の勝こぐち・
◯山が松茸見せつけるゆへ、色けづいたる龍田媛。
◯すねて寝たとて憎(にく)ないゆへに、そつとあらしにおきる萩。
◯色を定ぬまだ青梅も、手くだにかかれば落安ひ。