月下美人など部屋中に芳香あふれる、「戦争法廃止!徳島県集会」と「ヒロシマを伝える」(永田浩三)

 防災無線で、地域によっては避難の呼びかけがでている。雨は時折強くなり、風も吹いてきた。午前12時頃に徳島へ最接近するようだ。
 昨年の9月19日に戦争法が強行採決された。昨日で1年ということで全国で「戦争法廃止」の行動が300ヶ所余りで行われた。国会周辺でも23,000人程が集まり集会が行われた。徳島県でも九条の会徳島が主催して「戦争法廃止!徳島県集会」があり、私も連れ合いや近所の知人らと5人で参加した。会場には220名ほどが集まり、戦争法に対する反対の声が根強いことを示した。午後3時からあわぎんホールであり、最初に林弁護士の主催者あいさつのあと、横山良神戸大学名誉教授の「私たちは今どこにいるのか」と題して40分の講演があった。戦争法をめぐる全国・徳島の運動を振り返り、前の参議院選挙での市民・野党共闘の成果を引き続き、衆議院選挙などでも共闘を続けてファッショ的な安倍政権を退陣させることの重要性が話された。集会後は、時折強くなる雨の中を徳島駅までアピール行進を行った。

 夜になると、わが家の書斎に芳香が満ちてきた。室内の月下美人が1輪、十三夜美人が4輪、温室では満月美人が2輪、宵待孔雀が2輪咲いた。今晩はもっと咲くだろう。楽しみである。台風で花が折られないように祈るばかりである。


 写真は十三夜美人。

 著者は永田浩三。今までに、「奄美の奇跡」(WAVE出版)「NHKと政治権力」(岩波書店)を読んだことがある。副題に「詩画人・四國五郎と原爆の表現者たち」と書かれている。表紙カバーには原爆ドームが描かれ、赤を基調としている。表紙は赤錆色で題字は赤色。広島が原爆投下でどのようになったかを表現しているのだろう。納得!!!


四國五郎(1903〜2014)

 四國五郎は広島市職員として働く傍ら、絵だけでなく大きな役割を果たしてきている。ヒロシマを後世の人びとに伝えることの重要性をよく知っていて、89歳の生涯を生き抜いてきたのだと本書から知らされた。何よりも著者が被爆二世であるということから、四國五郎をえがくことの責任を果たしたと感じているのではないだろうか。本書に登場した峠三吉や大田洋子など多くの人の遺志が伝わってきた。
 誠に残念だったのことがある。本書を購入したのは広島で行われた8月28日に守大助の会の中四国交流会の後に行った、「平和のための広島の戦争展」の会場であったのだが、そのとき近くで四國五郎展が開催(9月24日まで)されていた事を知らなかったことである。11月にはB型肝炎訴訟原告団中四国交流会が広島で行われるので、書店に立ち寄って「ヒロシマを伝える」で紹介されている本を購入しようと思う。
 わが家の書棚を調べてみたら、「原爆詩集」(峠三吉 1966.2)「人間襤褸」(大田洋子 1967.9)「原爆の図」(丸木位里・赤松俊子 1967.5)「原子雲の下より」(原爆の詩編纂委員会 1967.3)以上、青木文庫。「流離の岸」(大田洋子・角川文庫 1968.7)「原民喜全集」(全3巻 芳賀書店 1969.8)「ヒロシマ・ノート」(大江健三郎岩波新書 1965.9)がでてきた。広島関係の本はこれ以外にも何冊かあるが、紹介した本のほとんどは、神田・早稲田の古書店で買ったもの。購入日をカッコ内に書いているが、もう50年近く前になる。多感な時期の読書であった。

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 湯浅竹山人編「粹の懐」昭和2年(1927年)12月発行
◯はらの底迄ゑぐられながら、ままにそひ寝のさばのすし。
◯當座あらしにやなびくと見せて、おれぬすすきの根はかたい。
◯色け付(づい)たる者をばむがふ、箱へいれたるはるみかん。
◯退(のひ)て見せたは人目の義理で、又もよりそふ塵とちり。
◯とかく心にくもりがあつて、はれた月夜に迷ふみち。