これはビックリ!B型肝炎訴訟「第1回中四国原告交流集会in広島」参加と沖永良部島、今年最後の月下美人

 11月12日〜13日に、広島の宮島でB型肝炎訴訟の「第1回中四国原告交流集会in広島」が開かれたので、徳島からNさん・Kさんらと参加してきた。
 会場は宮島の眼前の安芸グランドホテルで、中四国全県からの参加と、新潟・鹿児島からの参加があった。集会には全国代表の田中さんも参加。参加者は100人余であった。
 12日(土)は1時半から小野実行委員長・我妻弁護団長の歓迎のあいさつがあり、その後、田中全国B型肝炎訴訟原告団代表があいさつ。


 挨拶する小野実行委員長

 全国の活動報告、各県の原告団活動報告があり、私も少しばかり徳島の活動を報告した。その後、3人の原告の被害者体験発表があったが、息子さんを母子感染させて亡くならせた女性の話など、原告の置かれている大変な体験報告ばかりであった。
 第2部では、「B型肝炎治療の現状と展望〜病気と治療について〜」と題して、熊田卓先生(大垣市民病院消化器内科・副院長)による記念講演があった。
 肝炎治療の変遷・B型肝炎ウイルスの型・病期に合わせた治療など解りやすく話され、皆さん大変参考になったようだ。
 6時からは懇親会があった。会を準備した広島の皆さんの熱意が伝わるものであった。冒頭に披露された広島の神楽(亀山神楽団による八岐の大蛇)は、大蛇の大きさと踊りも勇壮なもので、歴史を保存させようという演技者の意気込みが伝わる内容であった。
 13日(日)は3分科会(①肝炎にまつわる医療制度の各県比較 ②肝炎患者の体調管理 ③肝炎患者の戦い)があり、Nさんは①で徳島県の肝炎対策の現状を報告した。
 私は③で徳島肝炎の会の36年にわたる活動を報告した。昨年11月に徳島県第15回肝炎専門医療従事者研修会で私が話したものを基本にした。私のほかに備後肝友会のIさん、広島原告団副代表のOさんが自身の体験を語った。お二人とも、大変な経験を経て、現在の患者会活動、原告団活動が成り立っていると感じさせられた。座談会方式で、コーディネーターが話を引き出してくれるのでやりやすかった。
 第2回は岡山で来年開こうかとの話があった。
 集会最後には集会アピール「第1回中四国交流集会in広島〜つながろう!中四国〜」が採択され、「私たちは、この2日間を通じて、互いにつながり、社会に向けて声をあげ続けることの大切さに気付いたと思います。私たちは、これからも一丸となって、全ての肝炎患者が、不当な偏見・差別を受けることなく、安心して暮らしていける社会を目指して、様々な活動に取り組んでいきます。」と締めくくった。
 時間がなくて目の前の宮島まで行くことはできなかったが、充実した2日間であった。
 この集会参加には、思いがけないことが2つあった。
 その一つは、懇親会の時に私の隣りに座った3人であった。何気なく、どこからの参加か聞いた所、「鹿児島から」という返事が返ってきた。私が、「両親は鹿児島の沖永良部島出身だ」というと、その内の一人が私は沖永良部出身だという。これにはびっくり。そして私の叔父さんの名前を言うと、「知っている」とのことだった。そればかりか、彼は現在奄美大島に住んでいるというので、そこにも叔母さんがいると言い、名前を告げると、この叔母さんも知っていると言うではないか。彼は奄美沖洲会(沖永良部出身者の親睦団体)の幹事長をしていて、色々と世話をしているので知っているとのことであった。嬉しい限りである。
 もう一つは、集会を終えてJR宮島口で汽車を待っていたときのことであった。画板を下げた7〜8人の人がやってきて、私が座っているベンチの隣りに座った。話しかけるとかいた絵を見せてくれた。水彩画が9枚ほど。なかなかの腕前である。話していると、どうもイントネーションが怪しい。聞くと、皆さん鹿児島から絵を書きに来たという。いい趣味である。そこで私が昨晩のように、両親が鹿児島県・沖永良部島出であると言うと、隣りに座った人が彼の連れ合いは沖永良部出身であると言うのだ。これにはビックリ、小さな沖永良部という島と関係のある人と2日続けて会うことができるなどは全くの幸運であった。全国の色んな集会に参加すると、こういうこともあるのだと感心した。
 夕方家に帰ると、月下美人・姫月下美人・十三夜美人が咲きかかっていた。今年最後の花である。寒くなったので9月のように花に勢いはないが、それでも芳しい匂いが伝わってきた。なかなか11月までは咲かないのだが、感謝!!!


月下美人


十三夜美人


月下美人

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◯人の世に酔ざめの水知る女(椙本紋太)
◯酒とろりとろり大空のこころかも(麻生路郎)
◯酒とろりおもむろに世ははなれゆく(川上三太郎)