「B型肝炎訴訟大阪原告団総会」と「きょうされん徳島支部運営委員会」

 22日(火)は午後から、きょうされん徳島支部の運営委員会があり参加した。どの加盟組織も少ない人数で運営しているので、残念ながら参加者が少ない。
 それでも、10月22日〜23日に熊本市で行われた全国大会(震災後大変だったが、地元が頑張って成功させた)や四国ブロック代表者会議、組織の運動課題(賛助会員獲得・会員拡大・国会請願署名など)の報告などがされた。
 また、がんばるDAYの開催(第40次国会請願書名などの取組)、来年2月に開催される第16回四国ブロック学習交流集会 高知)などについて協議した。
 昨日(23日)は、B型肝炎訴訟大阪原告団の定期総会が大阪市のハートンホテル心斎橋で行われたので、徳島からNさんと参加した。定期総会の前に医療講演会が行われた。講師は河田則文先生(大阪市立大学大学院教授)で、主にB型肝炎についての話であった。皆さん熱心に聞いていたが、B型肝炎ウイルスを身体から排除できる薬の登場も目前に来ているようで、楽しみである。
 総会には原告59名のほか弁護士らの傍聴者も多くいて、盛況であった。議題は前年度活動総括・今年度活動方針・決算・予算・規約改正・役員選出と、盛り沢山であった。
 報告を聞いていると、大阪原告団の頑張りがよく理解され、特に役員の皆さんの献身的な活動には頭が下がった。何役も兼ねている人もあり、病気を抱えての体調管理、仕事、家事などをこなしての活動の苦労がうかがわれた。
 全国のB型肝炎訴訟提訴の原告数(程度別)は、無症候性キャリア5,632名、慢性肝炎8,985名、肝硬変軽度1,189名、肝がん2,521名、死亡1,142名、合計19,670名(全国B型肝炎訴訟原告団の数 2016年9月1日現在)であり、提訴者数が被害者数の5%にもなっていない。
 既に発症している人についてのB型肝炎訴訟の周知は不十分とは言えだいぶ進んでいるが、無症候性キャリアへの対策が重要になってきていると感じた。特に、自分がキャリアであることを知らない人が多数いること、キャリアであっても定期的な検診をしていない人を、どうB型肝炎訴訟に結びつけてゆくかが、最大の課題であると感じた。
 総会での論議を聞いていて、厚労省への働きかけ、医師会・保団連などの医療提供側、国保連合会・健保連協会けんぽなどの支払い側、肝臓病学会など肝炎専門研究団体側、地方自治体、連合・全労連などの労働組合側などに対し、疾病の程度に応じてきめ細かい働きかけを行う必要性を感じた。
 会場では、日本難病・疾病団体協議会(略称JPA)が取り組んでいる国会請願書名「難病・長期慢性疾病・小児慢性特定疾病対策の総合的な推進を求める請願書」への協力をお願いした。30筆余りが集まった。ありがとうございました。

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