「漫画 坊っちゃん」(近藤浩一路)、きのこハウス理事会

 昨日はきのこハウスの理事会があり参加した。利用者の数も比較的安定しており、貸借対照表を見ても経営的には順調のようだった。一番問題は、相変わらずの職員採用であった。なかなかいい人材が集まらない。国は、もっと障害者と働く職人が安心して暮らせるような施策を取ってもらいたいものだ。
 来年度の国家予算案を見ても、社会保障の切り捨てが見えてくる。先週土曜日にも職員採用の面接を行った。ハキハキして以前も障害者施設で働いたことがあり、2月から勤務することになったが、期待したい。
 ここまで書いていたら、徳島肝炎の会の事務局長から会報の原稿についてメールが来た。あわてて、書いて送り返した。とは言っても、ブログに書いたことをそのまま引き写しただけなのだが。
 昨日は、眼科受診と2月4日の守大助の会総会の垂れ幕を作るために、徳島まで出かけていった。寒かった。また、千葉刑務所で服役させられている守大助さんから、総会に向けてのメッセージが我が家にとどいた。再審開始に向けての、切実な思いが書かれていた。

 楽しい本である。最近でも漫画で小説のあらすじを紹介する本が出版されている。しかしこれは、1918年11月に新潮社から出版されたものが基になっている。したがって、漫画と言っても今のようなものではない。見開きページに、文章と漫画が書かれている。原作の軽妙な文体がきちんと生かされていて、面白い。解説も漫画研究の第一人者の清水勲で、書かれた背景や著者(近藤浩一路)の経歴も理解される。
 清水は、著者について「明治43年(1910)、東京美術学校絵画科西洋画専攻科を卒業した、近藤浩一路1884〜1962年)は生活のため漫画を描き出し、やがて水墨画さらには日本画家になっていく。」と紹介している。この時期、多くの画家が、生活のために漫画を描いていた。山梨県南巨摩郡南部町に彼の美術館があるので、機会があったら見てみたい。

 本にしおりが入っていて、「漱石クイズ」が出されていた。
 漱石が生まれたのは、慶応3年。次のうち、漱石と同年生まれでないのは誰か?
 ◯尾崎紅葉 ◯正岡子規 ◯幸田露伴 ◯森鴎外
 ちなみに、私は正解であった。


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「川柳でんでん太鼓」(田辺聖子 講談社文庫)
◯なんという虫かと仲がなおりかけ
◯月雪の外に鰒(ふぐ)あることを知る
◯温もってから猪(しし)と聞かされる
◯搾取した金は善窃取した金は悪
ブルジョアの珍食会に飢饉食