肝炎5連ちゃん(会報印刷・B型肝炎訴訟相談会・恒久対策会議など)、「旅芸人のいた風景」(沖浦和光)

 この所、肝炎であちこち行っている。
 27日(金)は10時過ぎに徳島まで行って、徳島肝炎の会の会報の印刷を事務局長の近藤さんとしてきた。印刷後、会員への発送のため我が家に戻って袋詰をした。

 28日(土)は午後からとくぎんトモニプラザでB型肝炎訴訟の相談会があり、参加した。この日は大阪から弁護士が5名来た。徳島の原告も和解した人を含め6名参加。近藤さんにもいつものとおりお付き合いしてもらった。残念ながら、今回は新規の相談者はいなかったが、5名4組の方が継続して相談に来られた。肝炎の会の会員さんも2名いた。少しは、肝炎の会も役に立っていると感じた。
 相談者が途切れた頃に雑談を皆でしていたら、突然弁護士から4月7日の患者講義のリハーサルをしようと、提案があった。急にふられて戸惑ったが、仕方がない。20分あまりパワーポイントで作成した原稿を印刷してあったので、話をした。何ヶ所か注文・訂正などがあり、それを元に作り直すことにした。せっかく、医療を目指して入学する新一年生が聞くのだから、私たち肝炎患者・集団予防接種でB型肝炎になった被害者の気持ちがきちんと伝わるものにしたいと思った。その後は、B型肝炎訴訟徳島班の今後の予定について話し合った。今年一年間の、相談会・医療講演会・医療機関等訪問・テレビ出演での訴え(四国放送のゴジカル)について決めた。
 4月7日(金)13:00  徳島大学で患者講義
 5月26日(金)17:00  四国放送・ゴジカル
 5月27日(土)13:00  医療講演会・B型肝炎訴訟相談会(阿南市
 7月21日(金)17:00  四国放送・ゴジカル
 7月22日(土)13:00  医療講演会・B型肝炎訴訟相談会(徳島市) 講師との日程が合わない時は7月1日
 11月24日(金)17:00 四国放送・ゴジカル
 11月25日(土)13:00 相談会(吉野川市
 これ以外にも、全国・中四国・四国の集会があり、今年も盛り沢山である。

 昨日(29日)は、大阪で肝炎の全国恒久対策会議があったので、徳島の同じ原告のNさんと6時57分発の高速バスに乗って心斎橋の会場まで出かけた。全国から200名近い人が集まった。会場前の大通りは、女子マラソンがありもうすぐ選手たちが走ってくるというので、大勢の見物客・警備の人でいっぱいであった。
 今晩(月)は夜7時から徳島県の肝炎対策協議会(近藤事務局長が委員)があるので、傍聴に行く。大阪からも弁護士が傍聴に来る。30日は弁護士は徳島に泊まって翌日には阿南市方面の医療機関と講師の先生を訪問する。
 肝炎5連ちゃんの日々である。

 文庫本のカバー裏には「旅役者たちは忌避され、蔑視される。流浪の被差別芸人がどうして生まれ、どう暮らしてきたか、実見を踏まえて深く掘り下げる。被差別民が辿り着いた予祝芸の世界と、修験者の呪いかたから香具師の大道芸に至る芸能の起源を探る。」と書かれている。
 ここに書かれた大道芸などはかつて見た記憶がある。私が住んだのは東京だが、著者が住んだ大阪とは幾分違ったものだったろうが、浅草などには多くの芸人が住んできた風情が残っているようなきがする。
 大道芸が文献に現れるのは11世紀中頃の藤原明衡の「新猿楽記」からとしている。大道芸や門付芸は、今では食べるための手段ではなく、文化の継承になってきている。もちろんそのほうが今の時代にはふさわしい。パソコンやスマートフォンの普及は、「例えばボードの上で瞬時に読める情報は、コツコツ苦労して集めたものではないから、頭から消え去るのも早く、生活の智恵として蓄積されることもない。そしてなによりも大事なことは、人と人との直の対話と、心の触れ合いがなくなってきたことである。お互いに腹を割って話し合うところから、他者とのコミュニケーションが成り立ち、この世の条理が分ってくる。」と著者は言っているが、なるほどその通りと思う。
 昨日、大阪に行った時に本屋と古書店に立ち寄った。購入したのが、下記の本。
 「満州鉄道まぼろし旅行」 川村 湊
 「天皇の国・賤民の国」 沖浦 和光
 「日本民衆文化の源流」 沖浦 和光
 「流行り唄五十年 唖蝉坊は歌う」 添田 知道

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「川柳でんでん太鼓」(田辺聖子 講談社文庫)
牡丹鍋つつきたくらみある如し
会者定離ひとり煮凝(にこご)り食べている
◯酔うていて旨いうどんが分かるらし
◯印象はうどんのまずい町だった
◯せっかちでお好み焼きをわやにする