演歌・添田唖蝉坊「流行り唄五十年」、「地球の歩き方「上海・杭州・蘇州」、誕生祝い

　一昨日が私の誕生日。facebookでたくさんのお祝いのメッセージを頂いた。感謝！！感謝！！３人の子や孫たちからもメッセーjとプレゼントが届いた。年を取るのはあっという間だが、いつまでたっても進歩がない。
　来週は上海大学に2週間の短期留学（月〜金の午前中だけ中国語学習で、あとは自由時間）する。自由時間は実地の語学研修をせよとのことなので、各地を見て歩きたい。陽光学院で学んでいる2人の熟女も参加する。いろいろガイドブックを見て研究をしているところだ。18日〜20日までは同じく陽光学院の男性2人が合流するので、魯迅の生地・紹興に行くことにしている。楽しみである。

D02 地球の歩き方 上海 杭州・蘇州 2016~2017

　「流行り唄五十年」（朝日文化手帖67　添田知道編　1955年12月発行）を読んだ。先月20日に大阪でＢ型肝炎訴訟の裁判があり傍聴した。その時に梅田の「阪急古書のまち」の杉本梁江堂で購入した。添田唖蝉坊は1982年（明治25年）に神奈川県の大磯の農家に生まれている。14歳の時に東京に出て、色んな職業を転々として、演歌師となった。演歌と行っても今の演歌とはだいぶ趣が違う。YouTubeで検索すると彼が作詞した演歌がたくさん出てくる。社会風刺した曲には面白いものがたくさん出てくる。現在では歌詞に問題のある部分もあるが、当時の雰囲気が理解されるのでそのままにした。何か、現在の日本の状況を反映しているようでもある。

　「新わからない節」を紹介しよう。
　ああわからない　わからない 今の世の中　わからない
　経済事情も　わからない　どいつもこいつも　わからない

　ああわからない　わからない　桜咲く国　偉い国
　米がたんとある　米の国　のたれ死ぬ人　多い国

　ああわからない　わからない　遊んでてお金の　増える人
　稼いでも稼いでも　食えぬ人　何が何だか　わからない

　ああわからない　わからない　腹が減っちゃ理も非も　わからない
　腹が減った泥棒した　捕まった　監獄へ入った　飯が食えた

　ああわからない　わからない　満期放免　わからない
　娑婆じゃ腹が減って　たまらない　腹が減っちゃ理も非も　わからない

　ああわからない　わからない　上を見りゃキリがない　下を見ろ
　橋の上に乞食が　座ってる　そのまた下見りゃ　屋形船

　ああわからない　わからない　浮いた浮いたの　屋形船
　何が浮いたやら　わからない　川にゃ土左衛門も　浮いている

　ああわからない　わからない　代議士なんかも　わからない
　どうせ資本家の　走狗（いぬ）同士　にらみ合うのが　わからない

　ああわからない　わからない　学者なんかも　わからない
　流行り廃りの　呉服もの　ローズものやら　売れ残り

　ああわからない　わからない　文士なんかも　わからない
　変態性欲妄想狂　ありがたがるのが　わからない

　ああわからない　わからない　相場師なんかも　わからない
　暴落なんかに　腰抜かし　首を括るのが　わからない

　ああわからない　わからない　ヤソと日蓮が　四つ辻で
　喧嘩するのが　わからない　神も仏も　わからない

　ああわからない　わからない　前科五犯のヤソ坊主
　報徳宗やら天理王　口を拭いてりゃわからない

　ああわからない　わからないスリも乞食も泥棒も
　華族成金軍人も　うわべばかりじゃ　わからない

　ああわからない　わからない　夜道暗くて　わからない
　どこまで行っても　わからない　ああわからない　わからない

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「川柳でんでん太鼓」（田辺聖子　講談社文庫）
　関東大震災の句
◯神などは居ず人の子はさいなまれ
◯菱形になった戸口を出はいりし
◯人妻と割床に寝る避難の夜
◯焼金庫お厨子（ずし）のやうに立つてゐる
◯配給にバケツを提げて小半丁