腰痛予防・ノーリフトセミナー参加と、台風の中肝炎対策推進計画で県と懇談

 8月5日(土)の昼から、徳島県JA会館で腰痛予防・ノーリフトセミナーがあったので参加した。これは徳島県医労連が中心になって実行委員会を作り開催されたもの。医療・介護の現場で働く者にとって、腰痛は職業病のように考えられているが、実は全くそうではないことが理解されるセミナーであった。
 参加者は120人あまりで、関心の高さが感じられた。参加者名簿を見ると、半数近くが医労連未加入の事業所からの参加であった。このセミナーを成功させるために、各事業所や医療関係団体などを訪問して取り組んだ成果であると思う。医療労働者の組合の徳島県医労連が看護職や介護職など、現場スタッフの腰痛予防対策と患者ケアの質の向上に、積極的に取り組むことは大変意義があることと思う。
 配布された資料の表紙には、「人力での移乗から二次被害を防止する」「持ち上げない看護」「抱え上げない介護」「ケアの質の向上・拘縮軽減・離職率の改善」と書かれている。講師の安田淳子先生(日本ノーリフト協会代表理事)は、自らのオーストラリアでの留学経験から、現地では当たり前のことが日本では行われていず、労働者にとっても患者にとっても負担・危険が多く安全性に欠けるやり方を変えようとして、各地で講演・実地始動を行っている。
 いくら理念が良くても、精神主義ではより良い看護・介護にはならないことが理解されるものであった。

 昨日(7日)1時から徳島県感染症・疾病対策室と第2次徳島県肝炎対策推進計画のことで1時間余り懇談をした。県からは室長ら3名、こちらは中島弁護士、近藤徳島肝炎の会事務局長、私が参加した。
 徳島県では新たな推進計画について、10月の肝炎対策協議会で原案を検討し、11月県議会に原案報告、1月までにパブリックコメントの実施、12月の対策協議会で最終案検討、2月県議会で最終案報告の予定で準備を進めている。それに先立ち、私たち肝炎患者の意見をきちんと原案に反映させようとして、昨日の懇談になった。中島弁護士から国との話し合いの成果を踏まえて、いろいろ意見が出された。県の対応は誠実なもので、私たちの要望に積極的に答えようとするものであった。財政的には大変厳しいなかでも、ウイルス性肝炎死亡率全国ワースト3位、肝硬変死亡率全国ワースト16位、肝がん死亡率全国ワースト10位の位置を改善するためにも、肝炎治療・療養などあらゆる部面で、県民が安心して享受できる計画ができることを望んでる。徳島県は糖尿病の死亡者数(2014年113名)は全国的に常に高位で、その改善に徳島県も力を入れているが、実は肝疾患による死亡者数のほうが数十人も多いのが実情である。早急な肝炎対策の充実が求められる所以である。
 昨日は徳島は台風5号の影響が大。朝から大雨・大風で大変であった。わが家の庭木・鉢もたくさん倒れて、今日は朝からの片付けで一汗かいた。台風の状況からとても懇談はできないと思っていたのだが、中島弁護士からは何の連絡もなかった。しびれを切らして電話すると、徳島行きの高速バスに乗っているとのこと。運休の高速バスもたくさんあるのにと思った。懇談が終って県庁から徳島駅に帰る途中、中島弁護士が乗る予定の午後3時発の高速バスは運休になっているとのことであった。徳島駅前で中島弁護士を下ろし、近藤さんの運転で阿波市のわが家まで戻ったのであったが、ちょうど一番徳島に台風が近づいている時間で、雨風がとても強くハンドルを取られる場面が度々あった。冷や汗続きの県との懇談であった。
 私の予想通り、中島弁護士は徳島泊ということになってしまった。ご苦労様でした。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 露の命を ながくもがなと 思ふもお前が あればこそ
 本歌:君が為惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな(藤原義孝
 こんやはいぶきの 三年もぐさ さしも名物 よくもゆる
 本歌:かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを(藤原実方朝臣
 ※三年もぐさ:よく効く灸の特産物