「文庫本を狙え!」(ちくま文庫 坪内祐三)

文庫本を狙え! (ちくま文庫)

文庫本を狙え! (ちくま文庫)

 「文庫本を狙え!」を読んだ。これは週刊文春に掲載されたコラムである。今もこのコラムがあるかどうかは知らない。連載開始は1996年8月で、初回から171回分が収められている。2000年11月に出版されて2016年8月にちくま文庫の一冊として再登場した。何冊か、読んでみたいものがあった。先日の肝炎関係などで東京・大阪に行った時、東京・八重洲ブックセンターと大阪梅田の丸善ジュンク堂に立ち寄った。
 買ったのが、20冊ほどチェックしていたものの中の以下の文庫。週刊文春に紹介された時期が20年ほども前だから、もう出版されていないものが多い。
 「YASUJI東京」(杉浦日向子 筑摩書房)、「書藪巡歴」(林望 筑摩書房)、「明治の人物誌」(星新一 新潮社)、「無能の人・日の戯れ」(つげ義春 新潮社)、「かっこいいスキヤキ」(泉昌之 扶桑社)、「書物」(森銑三柴田宵曲 岩波書店)、「梵雲庵雑話」(淡島寒月 岩波書店)の7冊。
 その他に買ったのが「慶応三年生まれ七人の旋毛曲り」(坪内祐三 新潮社)、「しっくりこない日本語」(北原保雄 小学館)。
 「しっくりこない日本語」の著者北原保雄は、私の高校時代(東京都立田園調布高校)の現代国語の教師であった。後年、筑波大学の学長になっている。もう81歳である。敬意を表して購入した。以前にも彼の著書を紹介した。「達人の日本語」、「続弾 問題な日本語」、「KY式日本語」、「あふれる新語」である。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 つゆものこさず 皆くひ尽し 秋の夕めし よくすすむ
 本歌:村雨の露もまだひぬ槇の葉に霧立ち上る秋の夕暮(寂蓮法師
 芦のかりねの 一(ひ)とよさなりと あふてはなしが して見たい
 本歌:難波江の芦のかりねの一夜故みをつくしてや恋ひ渡るべき(皇嘉門院別当