肝炎専門医療従事者研修会、B型肝炎訴訟大阪原告団総会、「めんこ」(京都書院)、

 11月22日(水)は午後7時からホテルクレメント徳島で、肝炎専門医療従事者研修会があったので参加した。これは肝炎対策事業の一環として、地域医療機関の医師たちの肝疾患診療レベルアップを目指したものであったが、徳島県肝炎医療コーディネーターにも案内があったので聞きに行った。内容は専門知識が必要なため私には難しかった。一般後援では「肝炎医療コディネーターの役割」と題して、徳大・肝疾患相談室の立木さんが話をした。彼女には徳島肝炎の会も大変お世話になっている。もう一つの演題は「切除不能進行肝がんの分子標的治療について」と題して大学病院の友成哲先生が話をした。友成先生には12月9日(土)1時半から佐古駅前のJA会館で、B型肝炎訴訟大阪原告団・徳島班、徳島肝炎の会の共催で行われる医療講演会でお話しいただくことになっている。もちろん、専門的なことではなくわかりやすくお話しいただくことになっている。
 特別講演は「C型肝炎治療における最新の話題〜いよいよ迎えた最終章〜」と題して九州医療センターの中牟田誠先生が話をしてくれた。先日行われた東京での「肝炎サポート国民大集会」での考藤先生の話とも共通しているが、C型肝炎は治る時代になってきて、B型肝炎訴訟についても明るい未来がすぐ目前に来ていることが理解される話であった。
 26日は大阪でB型肝炎訴訟大阪原告団の総会があった。総会に先立ってこれまた医療講演会があり、大阪市立大学・肝胆膵病態内科の榎本大准教授から、「B型肝炎の最新治療法とこれからの展望について」と題して話があった。このところ肝炎の医療講演会だらけである。ありがたいことだ。総会では50人ほどの原告が集まった。大阪原告団の活動は、全国の活動を引っ張っているということが納得されるものであった。今まで原告団の代表・共同代表を永らく務めていた小池さんが運営委員になることになった。誠に残念ではあるがご苦労様と言いたい。もう一つ残念なことは、代表・副代表に女性がならなかったこと。全国・大阪の原告団における女性の果たす役割は大変大きいものと私は感じている。
 我が家から大阪に行くには、土成から高速バスに乗るのだが、今回はバス停まで30分ほど歩いて行った。近頃、運動不足のためである。日曜日のためか高速道路は空いていて、12時前に梅田についた。高速バス停から地下鉄御堂筋線に乗る途中に、「阪急古書のまち」が移転している。時間があったのでそこと紀伊國屋書店に立ち寄った。古書店の「稀珍堂書店」では、今では無くなっている京都書院発行の「おもちゃ博物館 玩具で見る日本近代史」Ⅰ・Ⅱと「めんこ」を購入した。めんこは帰りのバスの中で読んだ(というより見た)。ここで紹介されているめんこの絵は、私が子ども時代に遊んだものばかりで、当時の景色が浮かんできた。私の生まれた家は大田区馬込にあり、道路から入った路地にあって、安全に心ゆくまでめんこができた。おもちゃ博物館は今日見た。読むのでなく見るので時代相がわかって理解が進む。
 紀伊國屋書店で買ったのは「ある老学徒の手記」(岩波書店鳥居龍蔵)と「山家鳥虫歌」(岩波書店・近世諸国民謡集)であった。「ある老学徒の手記」は岩波書店が「岩波文庫で味わうわがふるさと」(創刊90年記念)の無料小冊子に徳島県の1冊として紹介されていたためと、10月の中国語スピーチコンテストで同学のO女史が発表したためであった。思いの外分厚い文庫である。「山家鳥虫歌」は今紹介している「「江戸端唄集」(都々逸百人一首)がもうすぐ終了するため。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 なんの玉の緒 たえなくば絶ね あはで苦労を するにやまし
 本歌:玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶる事の弱りもぞする(式子内親王
 ぬしに見せばや 濡にぞぬれし 雨のよあけの 花のつや
 本歌:見せばやな雄島の蜑(あま)の袖だにも濡れにぞ濡れし色は変らず(殷富門院大輔)