肝臓病教室、「日本の歴史を旅する」(五味文彦)

 11月27日(月)午後3時半から徳大病院で肝臓病教室があったので参加した。徳島肝炎の会の近藤事務局長から案内があったものだ。年2回ほど開催している。今回のテーマは、
脂肪肝について(田中貴大医師)
 ②日常生活について(大阪朱美看護師)
 ③脂肪肝改善のための食事の工夫(菊井聡子管理栄養士)
 患者・家族・スタッフなど30名余が熱心に講師の話を聞いていた。
 今回のテーマ、私が聞くより事務局長が聞いたほうが、遥かによいと感じた講義であった。他に肝臓病を専門にしている病院もたくさんあるので、徳大の「肝疾患相談室」がこれらの情報を集約して、相談室で案内してはどうかと思った。

 本の帯には「歩き、食し、見て感じる 脈々とその地に育まれてきた多様な〈地域の力〉」と書かれていた。著者の豊富な歴史認識を踏まえた探索によって、紹介された地域の今後の方向が示されている。「道」の部で、「四国巡礼道」と題して徳島県東部が紹介されていた。四国遍路については、今昔物語集に、「今は昔、仏の道を行ひける僧三人ともなひて、四国の辺地と云ふは、伊予・讃岐・阿波・土佐の辺りの廻りなり、その僧どもそこを廻りけるに」(巻31の14話)を例に出して、11世紀には四国の地を修行して廻ることが行われていた、と紹介している。
 そこで我が家に積読している今昔物語集平凡社東洋文庫120 今昔物語集6)を取り出して、その部分だけ読んだ。僧3人が山道で道に迷い、鬼によって馬に変えられ1人だけ逃げおおせる話であった。なかなかおもしろい。

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「江戸端唄集」(岩波文庫
◯都々逸百人一首
 きりぎりす 啼くや霜夜の淋しいどてを どうして今ごろ かへりやう
 本歌:きりぎりす鳴くや霜夜の狭筵に衣片敷き独りかも寝む(後京極摂政前太政大臣
  どて:日本堤のこと。吉原へ来てくれた遊客を、1キロメートルほどもある長い日本堤を一人淋しく歩いて帰らせることはできない。
 沖のいしかや 私の袖は かはくひまさへ なくなみだ
 本歌:我が袖は汐干に見えぬ沖の石の人こそ知らぬかわく間もなし(二条院讃岐)