肝友の死、「《原爆の図》のある美術館」(岩波ブックレット)、宮古島メロン、
一昨日、札幌の友人から電話がかかってきた。40年近くの付き合いがある、長野県の肝炎患者会のTさんが亡くなったということであった。病状がすぐれないということは聞いていたが、全く残念なことであった。67歳であった。
ご遺族に一文を書いて送った。以下のとおりである。
Tさんの訃報を聞き、呆然としています。彼とはたいへん長い付き合いでした。
彼と初めて知り合ったのは、1980年10月4日のことでした。札幌で肝炎患者会の全国交流会が開かれ、Tさんは奥様と生まれて間もない女の子を連れて参加しました。徳島で肝炎患者会の全国総会が開かれたときなどには、我が家に立ち寄ってくれました。
長野県内の患者会だけでなく、日肝協の活動にも力を尽くしていました。長野県の肝炎対策の充実、国の肝炎対策の充実にとって、かけがえのない働きをしてくれています。
このような彼の活動が実って、来年度まだまだ不十分ですが、肝がん患者への国の医療費助成が実現することになりました。
一昨年5月に連れ合いと長野に行った時には、善光寺・大島博光記念館などを案内してくれました。楽しいひとときでした。
毎年末に送られてくる彼が作ったリンゴは、我が家の楽しみの一つでした。近くの店で買ったリンゴとは全く比べ物にならない、彼の心のこもった甘さ、美味しさでした。
話し好きの彼、にこやかに話しかけてくる風貌、決して忘れることはないでしょう。いつまでも私たちの肝炎患者会活動を見守ってください。
写真は、1982年3月2日に徳島で行われた長野の患者会との交流会。もう一枚は1981年10月に神奈川で行われた医療講演会・交流会。
彼のことについては、度々このブログで書いている。2015年5月8日、12月3日、12月14日、2016年11月2日、2017年7月1日。20歳台後半に肝炎を発症してから、肝炎対策の充実に尽くした生涯であった。
《原爆の図》のある美術館――丸木位里、丸木俊の世界を伝える (岩波ブックレット)
- 作者: 岡村幸宣
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/04/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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解説の74ページに私は赤線を引いている。
人間の怒りが、怒りの形として表現することすらできえず、死んだあの世から、その怒りをおさえて、つつましく、
「うらめしやー」
としか、いうことができなかった日本の女。東洋の悲しい人民の姿のなかで、そのなかでも一ばんかなしい日本の女の姿。
巡回展では感想文が寄せられていて、この本にも収録されている。
ぼくはこの原爆図展をみて、なんだか地獄にひきずりこまれたような気がしてなりませんでした。何十万の人々がおりかさなって死んでゆくありさまを想像しただけでゾッとしました。生地獄です。ぼくはこの原子爆弾がどんなにひどいものかということをシミジミとかんじました。なぜこんなにおうぜいの人々の命をうばわなければならないのか、まったく不思議です。きっと人の命なんぞなんとも思っていない人がおとしたものだと思いました。戦争は実に人の命をうばいあうことだと思うとほんとうにいやな気持で一ぱいでした。そして広島や長崎の人々はほんとうに世界で一番不幸な人たちだと思いました。ぼくはぜったいに戦争なんかしないように努力してゆきたいと思います。(北大分校付属小学校4年生)
核兵器の使用が現実のものとなりそうな世界状況である。私は、絶対に使用を阻止して、平和的解決を図らなければと考える。各地で憲法9条を守る署名、核兵器廃絶国際署名が取り組まれている。声高に北朝鮮への制裁を求めることは、世界にとって一つの利益にはならない。
那覇に住む従弟から宮古島メロンが送られてきた。甘くて美味しく、南国の風が吹いてきたようだ。ありがたいことだ。
今年の目標
①中国語検定2級合格 とりあえず3月25日が試験日
②魯迅全集全20巻読了 現在、第1巻「墳・熱風」305ページまで読了。
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「光十字に」の中から「戦陣抄」瀬尾茂信
◯荼毘にせし骨集めつつ思うなり明日は誰が吾が骨拾わむ
◯骨拾う一つ一つに在りし日の戦友の姿を思い涙す
◯負傷者を収容せし折ポケットを指すに出できし父母の写真が
◯追撃に見え隠れする敵兵を狙い撃ちする鬼畜の如く
◯小銃の弾丸(たま)を恨みつつ機銃の土を全身に浴ぶ