「おかしな男 渥美清」(小林信彦 新潮文庫)、きのこハウス面接

 22日、23日はきのこハウスで職員採用の面接があったので参加した。職員が転居するので通勤不可能になり退職することになったのが原因である。仕事にも慣れて真面目にしてくれている人の退職は、法人にとって大変つらい。今回は4名の応募があった。1名はすんなり決まったのだが、給食担当の採用が残念な結果になった。もう少し適当な人を探すということで、まだ面接をしなければならない。
 「おかしな男 渥美清」(小林信彦 新潮文庫)を読んだ。これも、「文庫本を狙え!」で紹介されていたものである。映画「男はつらいよ」に登場する寅さんとは違った渥美清(本名、田所康雄)が登場する。
 あとがきで著者はこう書いている。
 彼は複雑な人物で、さまざまな矛盾を抱え込んでいた。無邪気さと計算高さ。強烈な上昇志向と自信。人間に対して幻想を持たない諦めと、にもかかわらず、人生にある種の夢を持つこと。肉体への暗い不安と猜疑心。非情なまでの現実主義。極端な秘密主義と、誰かに本音を熱く語りたい気持。ストイシズム、独特の繊細さ、神経質さをも含めて、この本の中には、ぼくが記憶する彼のほぼすべてを書いたつもりだ。
 著者が初めて渥美清に出会ったのは1961年6月。渥美清33歳、著者28歳であった。映画「男はつらいよ」が上映される8年も前である。そこには意欲に満ち同時に不安も抱いていた渥美清がいた。晩年の映画の主人公寅さんとは想像もつかない姿があった。

今年の目標
①中国語検定2級合格 とりあえず3月25日が試験日
魯迅全集全20巻読了 現在、第1巻「墳・熱風」400ページまで読了。
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「光十字に」の中から「戦陣抄」瀬尾茂信
◯めしの色変わると知れど腹みたし翌朝見れば水牛の池(この池にて米を研ぐ)
◯あちこちに狼火あがる野営地の歩哨となりて生ける気もせず
◯頑張れと叱咤の声に目覚めたる夜更けの床は野戦場なり
◯銃声に新兵飛び起き武装するその両の手のただ只ふるう
◯手榴弾の破裂時間を待ち切れず両足飛びぬ補充兵あわれ