守大助さんを支援する徳島の会役員会、阿波市議選挙始まる、きのこハウス理事会、「冤罪」(藤沢周平)

 17日(土)は守大助の会の役員会があったので参加した。1時からは恒例の徳島駅前での宣伝行動であった。2月28日に仙台高裁が守さんの再審開始請求を棄却したこともあり、その不当性を訴えた。比較的暖かくてよかった。役員会では、再審請求棄却という新しい事態に対応するためどうするか話し合った。また、総会の簡単なまとめ、当面の活動(会報の発行、各種集会での訴え、会費の集金)などを決めた。次回役員会では、仙台高裁の棄却決定の文書を読み合わせることにした。守さんが最高裁に特別抗告を行ったので、それに見合ったチラシを作ることにした。次回役員会は4月14日(土)

 18日(日)に阿波市議選挙がはじまった。私は連れ合いらと中野あつしさんの選挙事務所に行ってきた。100人余の人が出陣式に来ていた。教員生活38年の中野さんが地元の人に信頼されていることが、よく理解された。今日は午前中に連れ合いらと吉野町内で支持を訴えた。

 19日(月)は午後6時からきのこハウスの理事会があったので参加した。雨が降って、近頃目の悪い私にとっては、我が家から徳島市国府町のきのこハウスまでは辛い運転であった。
 経営的には利用者・職員の皆さんの頑張りで、少しは剰余が出ると報告があった。一番の問題はやはり人材確保であった。障害の報酬制度を人並みに暮らせるように改善しないと、障害者施設の安定した運営、職員の確保はできないとつくづく考えさせられた。「アベ総理」、もっと障害者に目を向けてくださいよ!!!と言いたい。

 藤沢周平の「冤罪」を読んだ。9篇の短編小説で構成されている。とにかく、行き届いた文章である。下級武士たちの生き様が清々しい。

冤罪 (新潮文庫)

冤罪 (新潮文庫)

 
 藤沢周平の小説を読むのは初めてである。私は時代小説をほとんど読んだことがない。藤沢の映画も映画館で見たことがない。テレビで上映された2〜3本は見ただろうか。何か読んだ本の中に藤沢周平が紹介されていたので、読む気になった。「玄鳥」の解説で中野孝次が、藤沢の小説の世界の好ましさについて書いているが、私もなるほどそのとおりだという感想を持った。◯文章のよろしさ ◯登場人物の人間性 ◯剣の立会いのみごとさ ◯友情 ◯自然描写のよさ ◯人間のよろしさ ◯女性の姿と心のよさ という訳である。 とにかく、安心して藤沢の世界に浸れるということか。
 私が時代小説、江戸小説を読まないのにはわけがある。はるかな昔である。高校卒業までは東京大田区に住んでいた。家の近くに馬込図書館があったので、時々行っていた。そこで借りたのだろう。題名が当時の私に気に入ったのだろうか。『盤嶽の一生』(ばんがくのいっしょう)という大衆小説であった。これは第二次世界大戦前の大衆文学作家・白井喬二の代表的小説である。真っ正直で常に真実を追い求めては裏切られる侍、阿地川 盤嶽(あぢがわ ばんがく)を主人公にした複数の短篇物語であった。この後、「富士に立つ影」も読んでいる。
 当時の国語の教師に、この頃読んだ本で、良かったのはあるかと聞かれ、『盤嶽の一生』と応えた。すると教師が、「あんな小説」と言ったような気がする。それ以来、私にとって時代小説・大衆小説を読むことは禁忌になったようだ。
 最近読んだ誰かの本の中に、白井喬二について書いていたが、彼は戦時中多くの作家が時代の流れに翻弄され協力させられて行く時に、節度を持って対していたと紹介していた。『盤嶽の一生』の主人公「盤嶽」の生き方に、それが象徴されているようであった。

今年の目標
①中国語検定2級合格 とりあえず3月25日が試験日
魯迅全集全20巻読了 現在、第3巻「野草・朝花夕拾・故事新編」読了。近頃は検定受験準備のため進んでいない。
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「光十字に」の中から「復員」瀬尾茂信
◯帰り来て遺族を尋ね消息を語りて過ごす時を惜しまず
◯五十年の歳月過ぎて今も尚脳裏をよぎる日中激戦
◯侵略と識りて征きたる兵ありや赤紙の重み現世は知らず
◯今にして侵略なりと識者云う赤紙で征きし青年我等
◯戦陣訓に洗脳されしと識者云う戦火をくぐりし生還者われ