夜の女王咲く、肝炎医療コーディネータースキルアップ研修会、きょうされん四国ブロック学習交流会(香川)、

 今晩、今年はじめての夜の女王が咲いた。見事な大きさ、華やかさである。

 6月8日(金)夜に徳大病院で肝炎医療コーディネータースキルアップ研修会があったので、徳島肝炎の会の近藤事務局長と参加した。激しい雨が降るなか、参加者は100名ほどであった。年間4回ほどを計画している。
 今回の内容は、
①肝炎医療コーディネーターの役割と今後の活動(立木佐知子・徳大病院肝疾患相談室・看護師)
②切除不能進行肝癌における分子標的治療薬について(友成哲医師・徳大病院消化器内科医師)
③ウイルス性肝炎の最新治療と香川県における疾患啓発活動(高口浩一医師・香川県立中央病院肝臓内科、院長補佐)
 肝炎治療が着実に進んできていること、県全体として患者を捉えきり、治療につなげる体制が充実してきていることが理解された。地域の偏在はあるが、医療コーディネーターの人数は347人になり、その職種も増えてきている。

 徳島県平成28年度のウイルス性肝炎死亡者数は全国17位、肝硬変死亡率は全国1位、肝がん死亡率は全国6位である。肝炎ウイルス受検の重要性は大変高く、受検の啓発が大事だが、先日ある自治体を訪問した所、以前貼られていた受検を進めるポスターがはられていなかった。市長にその事を伝え改善をお願いしたが残念なことである。

 昨日・今日(9日・10日)、香川県の三木町のトレスタ白山で第18回きょうされん四国ブロック学習交流会が開かれたので、きのこハウスの一員として参加した。今回は113名の参加であった。サブタイトルは「障害者権利条約を地域のすみずみに。日頃の活動を学習交流し深め合おう!」であった。四国各地から利用者・職員が集まったが、いろんな催しがあった。
 全体講演は、
①障害者福祉を取り巻く情勢報告
 講師:後藤強さん(きょうされん常任理事)
②映画「夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年」
精神障害者を取り巻く現状と課題
 講師:西谷清美さん(四国学院大学・教授)
 分科会は、
①利用者の交流会
 1日目:カラオケ又は創作
 2日目:さぬきうどんづくり(手打ち体験・うどん食事付き)
②なかまの願い&夢を語ろう
③はたらく はたらきがいのある人間らしい労働
④くらし 自分らしいくらしを願う利用者の生活
⑤管理・経営・運営を考える
 うどんづくりの体験は、利用者には大変好評であったようだ。私が参加したのは、「管理・経営・運営を考える」の分科会。どの事業所も障害者の報酬が実質切り下げられる中で、苦労している状況が報告された。利用者の工賃の確保ばかりに目を奪われるのではなく、どういう事を目指して事業をするのかが大切と指摘された。利用者が求めているもの(作業所に来て自分の居場所が見つかる、仕事が楽しい、などなど)をしっかり理解することが大切。
 映画は、今でも障害者が自宅で隔離されていることを考えると、日本の精神障害者の対応が国際的に見ても大きく立ち遅れている現状をえぐり出している。各地で試写会が行われているが、四国・徳島でも映画の上映をすすめることが提案された。
 映画のチラシには、呉秀三の「我が国何十万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の外に、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし。精神病者の救済・保護は実に人道課題にして、我が国目下の急務と謂わざるべからず。」と書かれている。
 「精神障害者を取り巻く現状と課題」の講師:西谷清美さんはその中で、「精神科病院等入院医療の現状」の項で以下のような数字を上げて、日本の精神医療の異常さを指摘した。
①人口1,000人対比病床数
 日本:2.7 韓国:1.0 スウェーデン:0.5 独:0.5 伊:0.1 米:0.2
②国内疾患別の平均在院日数
 ガン:約19.5日 呼吸器疾患:約26.5日 骨折:約41日 循環器疾患:約45.3日、神経疾患:約76.2日 精神新障害:約250日

今年の目標
①中国語検定2級合格 不合格だったので、次回11月25日をめざす。
魯迅全集全20巻読了 現在、第4巻305ページまで読了。なかなか進まない。
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「山家鳥虫歌」(近世諸国民謡集 岩波文庫
○ひよひよと鳴くは鵯(ひよどり) 鳴かぬは池の友に鴛鴦(おしどり)連れてゆく
○七つ下がりて田の草抜けば のばの露かや涙かや
○声はすれども姿は見えぬ 君は深山のきりぎりす
○様は羨(け)なりや細糸つむぐ わしは山家のふし紡ぐ
○人は悪ない我が身が悪い 破れ車でわが悪い