「坊っちゃんの時代」第二部、第三部、「肝がん・重度肝硬変への医療費助成

 千葉刑務所にえん罪で服役させられている守大助さんに、日本母親大会の報告を兼ねて手紙を書いた。大会の雰囲気が伝われば、大助さんの再審開始を求める気持ちの少しばかりの後押しになるかと思ったからである。

『坊っちゃん』の時代 (第2部) (双葉文庫)

『坊っちゃん』の時代 (第2部) (双葉文庫)

『坊っちゃん』の時代 (第3部) (双葉文庫)

『坊っちゃん』の時代 (第3部) (双葉文庫)

 「坊っちゃんの時代」第二部「秋の舞姫」、第三部「かの蒼空に」(双葉文庫)を読んだ。第二部は森鴎外、第三部は石川啄木が主に描かれている。どれも、キイポイントとなる人物が、象徴的な場所でめぐりあいすれ違っている。そのことが現実にあったかどうかは大事なことではない。同時代に同じ空のもとで生活・活動していたことの意味が問われている。作家の川上弘美が第二部の解説で「作品に関する論文を一つ書くよりも、よほど大きな構想がここにはある」と書いているが、作者の関川夏央谷口ジローの見事な連携が、坊っちゃんの時代を生き生きと描き出している。
 昨日は徳島肝炎の会事務局長の近藤さんと、県の感染症疾病対策室を訪問した。12月から施行される肝がん・重度肝硬変に対する医療費助成の実施について意見を述べるためであった。厚労省は12月から始まるこの制度について、対象者は7,000人から8,000人と推定しているが、日肝協では実際のところその1割ぐらいしかいないのではないかと推定している。指定医療機関の選定、患者の対象者を広げてより多くの方がこの制度の適用を受けることが大事だと考える。そのためにも制度の周知徹底が望まれる。この制度、非常に不十分なもので肝硬変・肝がん患者にとっては早急な対象の拡大が求められている。そのためにも、制度のスタートから積極的に受給を受ける姿勢が大事だ。患者・指定医療機関にとっては手続きも煩雑で負担がかかり、簡素化が求められる。

今年の目標
①中国語検定2級合格 不合格だったので、次回11月25日をめざす。
魯迅全集全20巻読了 現在、第6巻20ページまで読了。なかなか進まない。
台北陵クリニック筋弛緩剤えん罪事件の守大助さんをご支援ください!
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「山家鳥虫歌」(近世諸国民謡集 岩波文庫
◯よそに思ひし昨日の菖蒲(あやめ) 今日はわが家の妻となる
◯昔竹馬老いては末の 杖となりたる親父さま
◯山陰や いがらし川の流れには 深山の奥の清の水
◯月の夜(よ)にさへ送りを貰うて 見捨てられたよ闇の夜に
◯思うて来たのに水かけられて わしが思ひを水にしやる