書山有路勤為径 学海無涯苦作舟  韓愈

 年賀状をたくさんの方からいただいた。
 その中に、中国語を習っている陽光学院からの封書があった。中には馬を形どった剪紙が入っており、恭賀新禧と書いてある。そして中の紙には以下の文があった。

 有川同学: 新年好!
 馬年快楽!
 書山有路勤為径、学海無涯苦作舟

 
 そこで「書山有路勤為径、学海無涯苦作舟」を調べてみた。韓愈の「古今賢文・勧学篇」にこの文があるようだ。
韓 愈(かん ゆ、768年(大暦3年) - 824年(長慶4年))は、中国・唐中期を代表する文人・士大夫である。字は退之(たいし)、諡は文公。訒州南陽(今の河南省孟州市)の人であるが、昌黎(河北省)の出身であると自称した。唐宋八大家の一人。諡によって「韓文公」ともよばれる。


  枯木逢春犹再发,人无两度再少年。不患老而无成,只怕幼儿不学。长江后浪推前浪,世上今人胜古人。若使年华虚度过,到老空留后悔心。有志不在年高,无志空长百岁。少壮不努力,老大徒伤悲。好好学习,天天向上。坚持不懈,久炼成钢。三百六十行,行行出状元。冰生于水而寒于水,青出于蓝而胜于蓝。书到用时方恨少,事非经过不知难。
  身怕不动,脑怕不用。手越用越巧,脑越用越灵。三天打鱼,两天晒网,三心二意,一事无成。一日练,一日功,一日不练十日空。拳不离手,曲不离口。刀不磨要生锈,人不学要落后。书山有路勤为径,学海无涯苦作舟。师傅领进门,修行在自身。熟能生巧,业精于勤。


 不才を顧みず適当に訳してみる。
 枯れ木は春になれば再び芽を出すが、人は老いると再び少年には戻れない。老いて何もなすことがなかったことを憂えるよりも、若い時に学ばないことを畏れよ。長江の後ろからの波は前の波を推し、今の人は古人より勝る。もしいたずらに歳月を過ごせば、老いて後悔が残るだけである。志は歳がいったからあるのではなく、志がなければ虚しく年を経るだけである。若くして努力しなければ、老いていたずらに悲しむだけである。しっかり学び、日々向上すべきである。うまずたゆまずすれば鋼となる。どのようなことでも成功者となれる。氷は水からできるが、水よりも冷たい、青は藍よりいでて藍よりも青い。実際に行なってみると読書が大変少なかったことに気付かされ、その難しさを知らされる。
 体が動かないこと、頭が役たたずなのを恐る。手は使えば使うほど上手くなり、頭は使えば使うほど賢くなる。三日坊主やあれこれ迷うことでは何事も成すことができない。一日練習すればそれだけの効果があるが、一日行わなければ十日が無駄になる。常に練習を怠らないことが肝要。刀も磨かないと錆びる、人も学ばなければ遅れを取る。本の山を登る路はあり、勤勉という径(こみち)を通れば到達できる、学びの海は果てしなく、努力という舟で渡るしかない。先生は門までは連れて行ってくれるが、学ぶのは自分自身である。熟練すれば上手くなる、真面目に学ぶことによって学問も進むことができる。

 ううむ!確かにその通りだが、できる確信は全くない。





我が家のだるま 6.5cm



どどいつ入門(中道風迅洞 1986年 徳間書店
○廻し屏風の 鴛鴦(おしどり)ながめ 一人寝るなら 家で寝る
○小唄都々逸 何でもできて お約束だけ 出来ぬ人
○惚れさせ上手な あなたのくせに 諦めさせるの 下手な方